PDスキル(システム)の用語と解説
新しい高度試験(2027〜)・シラバス案から。103 語のうち 1〜50 語目です。答えを隠して、問いから答えを思い出してから読むと、覚えやすくなります。
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DXdx|でじたるとらんすふぉーめーしょん|digital transformation
問いデジタル技術を使って、製品・サービスやビジネスモデル、さらに組織や企業文化まで変革し、競争で優位に立つことを、英字2文字の略語で何というか。
DXはデジタルトランスフォーメーションの略です。道具のデジタル化にとどまらず、ビジネスそのものを変えるのが要点です。
【別解】デジタルトランスフォーメーション/Digital Transformation
【関連】紙の情報を電子化する段階はデジタイゼーション、業務プロセスのデジタル化はデジタライゼーションと呼んで区別します。
アウトソーシングあうとそーしんぐ
問い自社の業務やシステムの運用などを、外部の専門業者に任せることをカタカナで何というか。
アウトソーシングは外部資源の活用の代表例です。専門性やコストの面で利点がある一方、ノウハウが社内に残りにくくなります。
コンプライアンスこんぷらいあんす
問い企業が法令だけでなく、社内規程や社会の倫理も守って活動することを、カタカナで何というか。
コンプライアンスは「法令遵守」と訳されることが多い語です。情報システム戦略でも守るべき前提になります。
ステークホルダーすてーくほるだー|すてーくほるだ
問い顧客・株主・従業員・取引先など、企業の活動によって影響を受ける利害関係者をカタカナで何というか。
ステークホルダーは利害関係者のことです。システム化計画では社内外の関係者と調整し、合意を得ることが重要です。
To-Beto-be|tobe|to be|とぅーびー
問い業務改革で、現状の姿を As-Is と呼ぶのに対し、目指すべき将来の姿を英語で何と呼ぶか。
To-Beは目指す将来の姿です。現状のAs-Isとの差(ギャップ)を数値でとらえ、それを埋める計画を立てます。
ITガバナンスitがばなんす
問い経営陣が、ITの活用が経営戦略に沿うように方針を決めて指示し、その状況を監視する仕組みを何というか(「IT〜」の形で)。
ガバナンスは「統治」の意味です。IT部門任せにせず、経営者が責任を持ってITの活用を方向付け、統制します。
【関連】ISO/IEC 38500では、経営者の役割を「評価・指示・モニタ」の3つで示しています。
RFPrfp|ていあんいらいしょ|request for proposal
問いシステムを調達するとき、発注先の候補にシステムの要件を示して提案書の提出を求める文書を、英字3文字で何というか。
RFPは提案依頼書のことです。要件を明確に書くほど、比較しやすい提案が集まります。
【別解】提案依頼書/Request for Proposal
【関連】提案を求める前に情報提供を求める文書はRFI(情報提供依頼書)です。
CIOcio|さいこうじょうほうせきにんしゃ|chief information officer
問い企業で情報戦略の立案と実行に責任を持つ役員(最高情報責任者)を、英字3文字で何というか。
CIOはChief Information Officerの略で、最高情報責任者です。経営戦略と情報システム戦略をつなぐ役割を担います。
【別解】最高情報責任者/Chief Information Officer
非機能要件ひきのうようけん
問い性能・可用性・セキュリティ・運用性など、システムが「何をするか」以外に求められる条件を何というか。
非機能要件は性能・可用性・セキュリティなど「何をするか」以外の条件です。見落としやすいため、要件定義で明確にします。
【関連】処理・画面・帳票など「何をするか」を定めるのは機能要件です。
機能要件きのうようけん
問い業務で必要な処理・画面・帳票など、システムが「何をするか」を定めた要件を何というか。
機能要件はシステムが「何をするか」を定めたもので、業務要件を実現するために決めます。
【関連】性能や信頼性などの条件は非機能要件として別に定めます。
DFDdfd|でーたふろーだいあぐらむ|data flow diagram
問いデータの流れを、プロセス・データストア・外部実体・データフローの4つの記号で表す図を、英字3文字で何というか。

DFDはData Flow Diagramの略です。処理の順序ではなく、データがどこからどこへ流れるかを描きます。
【別解】データフローダイアグラム/Data Flow Diagram
UMLuml|unified modeling language
問いクラス図・ユースケース図・シーケンス図などを定めた、オブジェクト指向の標準的なモデリング言語を、英字3文字で何というか。
UMLはUnified Modeling Languageの略です。OMGが標準化しており、要件定義や設計の図に広く使われます。
【別解】Unified Modeling Language
PBP法pbp|pbpほう|ぺいばっくぴりおどほう|ぺいばっくほう
問い投資額を、毎年得られるキャッシュフローで何年で回収できるかによって投資を判断する方法を、英字3文字で何法というか。

PBP法(回収期間法)は、投資額を何年で回収できるかで判断します。分かりやすい反面、お金の時間的価値を考えないのが弱点です。
【別解】ペイバックピリオド法/ペイバック法
【関連】時間的価値を考える方法には、NPV法・IRR法などのDCF法があります。
ROIroi|とうしりえきりつ|とうししゅうえきりつ|return on investment
問い投資額に対して、どれだけの利益が得られたかの割合を表す指標を、英字3文字で何というか。
ROIはReturn On Investmentの略で、利益÷投資額で求めます。投資の効率を比べるときに使う指標です。
【別解】投資利益率/投資収益率/Return on Investment
DCF法dcf|dcfほう|でぃすかうんてっどきゃっしゅふろーほう
問い将来のキャッシュフローを割引率で現在の価値に直して投資を評価する方法の総称で、NPV法やIRR法もこの考え方に入るものを、英字3文字で何法というか。
DCF法はDiscounted Cash Flowの略です。お金の時間的価値を考える点が、PBP法との大きな違いです。
【別解】ディスカウンテッドキャッシュフロー法
BPRbpr|びじねすぷろせすりえんじにありんぐ|business process reengineering
問い業務の流れや組織を根本から見直し、ITの活用を前提に全面的に作り直すことを、英字3文字で何というか。
BPRはBusiness Process Reengineeringの略です。少しずつの改善ではなく、業務をゼロから作り直すのが特徴です。
【別解】ビジネスプロセスリエンジニアリング/Business Process Reengineering
RFIrfi|じょうほうていきょういらいしょ|request for information
問いシステムを調達するとき、提案を求める前に、ベンダーに技術動向や製品の情報の提供を求める文書を、英字3文字で何というか。
RFIは情報提供依頼書です。RFIで情報を集めてから、RFPで提案を求める順になります。
【別解】情報提供依頼書/Request for Information
レベニューシェアれべにゅーしぇあ|れべにゅーしぇあけいやく
問い開発会社が初期費用を抑えてシステムを作り、そのシステムが生んだ売上や利益を発注者と分け合う契約の形を何というか。
レベニューは「収益」の意味です。発注者は初期投資を抑えられ、開発側は成果しだいで多く受け取れます。
【別解】レベニューシェア契約
エンタープライズアーキテクチャえんたーぷらいずあーきてくちゃ|えんたーぷらいずあーきてくちゃー|ea
問い組織全体の業務とシステムを統一的な方法でモデル化し、全体最適の観点から見直すための手法を何というか(カタカナで)。
エンタープライズアーキテクチャ(EA)は、組織全体の業務とシステムを全体最適の観点で整理する手法です。
【別解】EA
【関連】ビジネス・データ・アプリケーション・テクノロジの4つの体系で整理します。
リスク移転りすくいてん|りすくてんか|りすくきょうゆう
問いリスク対応のうち、保険をかけたり業務を外部に委託したりして、リスクの影響を第三者に移すことを何というか(「リスク〜」の形で)。
リスク移転は、保険や外部委託でリスクの影響を第三者に移す対応です。保険が代表例です。
【別解】リスク転嫁/リスク共有
【関連】ISO 31000では、この対応を「リスク共有」と呼びます。
正味現在価値しょうみげんざいかち|npv
問い将来のキャッシュフローを今の価値に割り引いて合計し、そこから初期投資額を引いた値を、漢字6文字で何というか。

正味現在価値(NPV:Net Present Value)がプラスなら、投資する価値があると判断します。
【別解】NPV
定額契約ていがくけいやく|こていかかくけいやく
問い調達の契約の型のうち、作業の範囲と総額を先に決め、その金額で支払うものを何というか(漢字4文字。ほかの型に実費償還契約・タイムアンドマテリアル契約がある)。
定額契約は範囲と総額を先に決める契約です。費用が予定を超えたときのリスクは、主に受注者が負います。
【別解】固定価格契約
データ中心アプローチでーたちゅうしんあぷろーち|doa|でーたしこうあぷろーち
問い業務で扱うデータの構造を先に分析し、そのデータを中心にシステムを設計する考え方を何というか(漢字とカタカナで)。
データ中心アプローチ(DOA)は、業務手順より変わりにくいデータに注目するため、変更に強い設計になります。
【別解】DOA/データ指向アプローチ
実費償還契約じっぴしょうかんけいやく
問い実際にかかった費用を発注者が払い、それに受注者の手数料や報酬を上乗せする契約の型を何というか(漢字6文字)。
実費償還契約は、作業範囲がはっきりしないときに使います。費用が増えるリスクは主に発注者が負います。
【関連】範囲と総額を先に決める定額契約では、超過のリスクを主に受注者が負います。
タイムアンドマテリアル契約たいむあんどまてりあるけいやく|たいむあんどまてりある
問い作業時間あたりの単価と使った材料費をもとに支払額が決まる、定額契約と実費償還契約の中間にあたる契約を何というか。
タイムアンドマテリアル契約はT&M契約とも書きます。単価は決めておき、量は実績しだいなので、短い作業や追加作業に向きます。
【別解】タイムアンドマテリアル
ランニングロイヤリティらんにんぐろいやりてぃ|らんにんぐろいやりてぃー|らんにんぐろいやるてぃ|らんにんぐろいやるてぃー
問い特許などのライセンス契約で、製品の販売数や売上高に応じて継続的に支払う使用料を何というか(「〜ロイヤリティ」の形で)。
ランニングロイヤリティは販売数や売上に応じて継続的に払う使用料です。契約時の一時金と組み合わせることが多くあります。
【関連】契約時に一度だけ払う一時金はイニシャルペイメントといいます。
データアーキテクチャでーたあーきてくちゃ|でーたあーきてくちゃー
問いエンタープライズアーキテクチャの4つの体系のうち、業務で使う情報の構成や、情報どうしの関係を表すものを何というか(「〜アーキテクチャ」の形で)。

データアーキテクチャは、業務で使う情報の構成と関係を表す体系です。
【関連】業務はビジネス、システムの機能はアプリケーション、技術基盤はテクノロジアーキテクチャで表します。
テクノロジアーキテクチャてくのろじあーきてくちゃ|てくのろじーあーきてくちゃ|てくのろじーあーきてくちゃー|てくのろじあーきてくちゃー
問いエンタープライズアーキテクチャの4つの体系のうち、ハードウェア・ソフトウェア・ネットワークなどの技術基盤を表すものを何というか(「〜アーキテクチャ」の形で)。

テクノロジアーキテクチャはEAの技術基盤の層です。上のビジネス層から下の技術層へ、4つの体系を順に整理します。
ビジネスアーキテクチャびじねすあーきてくちゃ|びじねすあーきてくちゃー
問いエンタープライズアーキテクチャの4つの体系のうち、業務の機能や業務プロセスの流れを表すものを何というか(「〜アーキテクチャ」の形で)。

ビジネスアーキテクチャはEAの最上位の層です。ここで決めた業務の姿に合わせて、データやシステムを考えます。
内部収益率ないぶしゅうえきりつ|irr
問い投資の正味現在価値がちょうど0になる割引率を何というか(漢字5文字)。

内部収益率(IRR:Internal Rate of Return)が資本コストより高ければ、投資する価値があると判断します。
【別解】IRR
サブライセンスさぶらいせんす|さいじっしきょだく
問いライセンスを受けた者が、さらに第三者に対して、その権利の実施を許諾することを何というか(カタカナで)。
サブライセンスは「再実施許諾」ともいいます。元の権利者の同意が必要になるのが普通です。
【別解】再実施許諾
ザックマンフレームワークざっくまんふれーむわーく
問いWhat・How・Where・Who・When・Why の6つの視点の列と、関係者の立場の行を組み合わせた表で、企業のアーキテクチャを整理する枠組みを何というか。
ザックマンフレームワークは、IBMにいたジョン・ザックマンが提唱した枠組みで、EAの枠組みの元祖とされます。
TOGAFtogaf|とーがふ
問いThe Open Group が策定した、ADM(アーキテクチャ開発手法)を中心とするエンタープライズアーキテクチャの枠組みを、英字5文字で何というか。
TOGAFはThe Open Group Architecture Frameworkの略です。ADMのサイクルを回してアーキテクチャを作り続けます。
イベントストーミングいべんとすとーみんぐ
問い業務で起こる出来事を付箋に過去形で書き出し、時系列に並べて関係者全員で業務の流れを理解するワークショップの手法を何というか。
イベントストーミングはドメイン駆動設計で使われる手法です。「注文された」のような出来事から業務の境界を見つけます。
グラントバックぐらんとばっく|ぐらんとばっくじょうこう
問いライセンス契約で、ライセンスを受けた者が改良した技術の権利を、元のライセンサーに譲渡または実施許諾することを義務づける条項を何というか。
グラントは「与える」、バックは「戻す」の意味です。改良技術を独占的に返させる条項は、独占禁止法上の問題になり得ます。
【別解】グラントバック条項
ワークフローシステムわーくふろーしすてむ|わーくふろー
問い稟議書や休暇届などの申請・回覧・承認の流れを電子化し、決められた順に自動で回すシステムを何というか。
ワークフローシステムで紙の書類を回す手間がなくなり、どこで承認が止まっているかも見えるようになります。
【別解】ワークフロー
CMScms|こんてんつまねじめんとしすてむ|こんてんつかんりしすてむ|content management system
問いHTMLを書かなくても、Webサイトの文章や画像を登録・更新・管理できるシステムを、英字3文字で何というか。
CMSはContent Management Systemの略で、WordPressが代表例です。
【別解】コンテンツマネジメントシステム/コンテンツ管理システム/Content Management System
暗号資産あんごうしさん
問いビットコインに代表される、インターネット上でやり取りされ、法定通貨ではない財産的価値を、日本の法令上は何というか(漢字4文字)。
以前は仮想通貨と呼ばれていましたが、資金決済法の改正で「暗号資産」という呼び名になりました。
ジャストインタイムじゃすといんたいむ|jit
問い必要な物を、必要なときに、必要な量だけ作って届け、在庫を減らす生産の考え方を何というか(カタカナで)。
ジャストインタイム(JIT)はトヨタ生産方式の柱の一つで、かんばんがそれを支える道具です。
【別解】JIT
かんばん方式かんばんほうしき
問い後の工程が前の工程に、部品の種類や数を書いた札を渡し、使った分だけを引き取る生産管理の仕組みを何というか(「〜方式」の形で)。

後工程が必要な分だけ引き取る「後工程引取り」で、作りすぎのムダをなくす仕組みです。
【関連】かんばん方式は、ジャストインタイムを実現する道具として位置づけられます。
経営ダッシュボードだっしゅぼーど|けいえいだっしゅぼーど
問い売上・在庫・顧客数などの重要な指標を、グラフやメーターで1画面にまとめて表示し、経営判断に使うツールを何というか。
車の計器盤(ダッシュボード)のように、経営の状況をひと目でつかめることが名前の由来です。
セル生産方式せるせいさんほうしき|せるせいさん
問い1人または少人数の作業者が、部品の取り付けから組み立て・検査まで、一つの製品を最後まで受け持つ生産方式を何というか。
セルは「小部屋」の意味です。ベルトコンベアのライン生産と違い、多品種少量生産に向きます。
【別解】セル生産
ガバメントクラウドがばめんとくらうど
問い国や地方公共団体の情報システムが共通に利用できるように、デジタル庁が整備するクラウドサービスの利用環境を何というか。
自治体ごとにばらばらだったシステムを共通の基盤にそろえ、費用を減らすことがねらいです。
リーン生産方式りーんせいさんほうしき
問いトヨタ生産方式をアメリカの研究者が分析・体系化した、ムダを徹底的に省く生産方式を何というか(カタカナと漢字で)。
リーンは「ぜい肉のない」という意味です。ソフトウェアのリーン開発も、この考え方から生まれました。
MRPmrp|しざいしょようりょうけいかく|material requirements planning
問い生産計画と部品表をもとに、必要な資材の量と発注の時期を計算する手法を、英字3文字で何というか。

MRPは資材所要量計画のことです。完成品の数から、部品をいつ何個そろえるかを逆算します。
【別解】資材所要量計画/Material Requirements Planning
NCnc|すうちせいぎょ|numerical control
問い工作機械の刃物の位置や速さを、数値のデータで指示して自動で加工させる制御を、英字2文字で何というか。
NCはNumerical Control(数値制御)の略です。コンピュータを組み込んだものはCNCと呼びます。
【別解】数値制御/Numerical Control
CBDCcbdc|central bank digital currency
問い中央銀行が発行する、デジタル化された法定通貨を、英字4文字で何というか。
CBDCはCentral Bank Digital Currencyの略です。暗号資産と違い、中央銀行が発行する法定通貨です。
【別解】Central Bank Digital Currency
MESmes|manufacturing execution system
問い工場の生産ラインで、作業指示・実績の収集・品質や設備の状態などを管理する製造実行システムを、英字3文字で何というか。
MESはManufacturing Execution Systemの略です。計画を立てるERPと、現場の機械の間をつなぎます。
【別解】Manufacturing Execution System
WMSwms|warehouse management system
問い倉庫の中の入荷・保管・ピッキング・出荷などの作業と在庫を管理するシステムを、英字3文字で何というか。
WMSはWarehouse Management Systemの略です。どの棚に何がいくつあるかを正確に把握します。
【別解】Warehouse Management System
TMStms|transportation management system|transport management system
問い配車計画・運行管理・運賃計算など、トラックによる輸配送の業務を管理するシステムを、英字3文字で何というか。
TMSはTransportation Management Systemの略です。倉庫のWMSと組み合わせて物流全体を管理します。
【別解】Transportation Management System/Transport Management System