生物の用語と解説

用語と仕組み。138 語のうち 51〜100 語目です。答えを隠して、問いから答えを思い出してから読むと、覚えやすくなります。

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アルコール発酵あるこーるはっこう

問い酵母がグルコースを分解してエタノールと二酸化炭素を生じる働きは?

アルコール発酵
酵母がエタノールと二酸化炭素を生じる働きはアルコール発酵です。パンや酒づくりに利用されます。

乳酸発酵にゅうさんはっこう

問い乳酸菌がグルコースを分解してATPを得る、酸素を使わない働きは?

乳酸菌が酸素を使わずにATPを得る働きは乳酸発酵です。ヨーグルトづくりに利用されます。

半保存的複製はんほぞんてきふくせい

問いDNAの複製で、もとの2本鎖の一方がそのまま新しいDNAに受け継がれる方式は?

半保存的複製
もとの2本鎖の一方が受け継がれる方式は半保存的複製です。メセルソンとスタールが窒素の同位体で証明しました。

コドンこどん

問いmRNAで連続する3つの塩基の並びで、1つのアミノ酸を指定するものは?

コドン
1つのアミノ酸を指定するmRNAの3塩基の並びがコドンです。64通りあり、翻訳の終わりを示す終止コドンもあります。

アンチコドンあんちこどん

問いtRNAにあり、mRNAの3塩基と相補的に結合する3つの塩基の並びは?

アンチコドン
tRNAにあり、コドンと相補的に結合する3塩基がアンチコドンです。これにより正しいアミノ酸が運ばれます。

中期ちゅうき

問い体細胞分裂の分裂期で、染色体が赤道面に並ぶ時期は?

中期
染色体が赤道面に並ぶのは中期です。染色体の数や形の観察に最も適した時期です。

小胞体しょうほうたい

問い膜が網目状に広がった構造で、リボソームが付着しタンパク質の輸送にかかわるものは?

小胞体
膜が網目状に広がった構造は小胞体です。リボソームが付着したものを粗面小胞体といいます。

ゴルジ体ごるじたい

問い扁平な袋が重なった構造で、タンパク質の加工・濃縮・分泌にかかわる細胞小器官は?

ゴルジ体
タンパク質の加工・濃縮・分泌にかかわるのはゴルジ体です。分泌が盛んな細胞でよく発達しています。

リソソームりそそーむ

問い加水分解酵素を含み、細胞内の不要な物質を分解する細胞小器官は?

リソソーム
加水分解酵素を含み不要物を分解するのはリソソームです。オートファジーでも働きます。

中心体ちゅうしんたい

問い動物細胞で微小管形成の起点となり、分裂時に紡錘体の極となる構造は?

中心体
動物細胞で微小管形成の起点となるのは中心体です。2つの中心小体からなり、分裂時に紡錘体の極となります。

エンドサイトーシスえんどさいとーしす

問い細胞外の物質を細胞膜で包み込み、小胞として取り込む現象は?

エンドサイトーシス
細胞外の物質を膜で包んで取り込む現象がエンドサイトーシスです。食作用もこの一種です。 【関連】逆に小胞の中身を細胞外へ放出する現象はエキソサイトーシスです。

エキソサイトーシスえきそさいとーしす

問い細胞内の小胞が細胞膜と融合し、中身を細胞外へ放出する現象は?

エキソサイトーシス
小胞が細胞膜と融合して中身を放出する現象がエキソサイトーシスです。ホルモンや神経伝達物質の分泌で見られます。

電子伝達系でんしでんたつけい

問いミトコンドリアの内膜で、NADHなどから電子が受け渡されてATPが大量につくられる過程は?

電子伝達系
内膜で電子が受け渡されATPが大量につくられる過程が電子伝達系です。最終的に電子を受け取るのは酸素で、水ができます。

ATP合成酵素atpごうせいこうそ

問いH+の濃度勾配を利用して、ADPとリン酸からATPを合成する酵素は?

ATP合成酵素
H+の濃度勾配でATPを合成する酵素はATP合成酵素です。H+が通り抜ける流れを利用してATPをつくります。

カルビン回路かるびんかいろ|かるびんべんそんかいろ

問い葉緑体のストロマで二酸化炭素を固定し、有機物を合成する回路状の反応系は?

カルビン回路
ストロマで二酸化炭素を固定し有機物を合成する回路はカルビン回路です。 【別解】カルビン・ベンソン回路

ルビスコるびすこ

問いカルビン回路で二酸化炭素の固定を触媒する酵素の略称は?

二酸化炭素の固定を触媒する酵素の略称はルビスコです。地球上で最も量の多いタンパク質ともいわれます。

アロステリック酵素あろすてりっくこうそ

問い活性部位とは別の部位に物質が結合することで活性が変化する酵素は?

アロステリック酵素
活性部位以外への結合で活性が変わる酵素はアロステリック酵素です。フィードバック調節で重要な役割を果たします。

競争的阻害きょうそうてきそがい

問い基質とよく似た構造の物質が活性部位を奪い合うことで起こる酵素反応の阻害は?

競争的阻害
基質に似た物質が活性部位を奪い合う阻害は競争的阻害です。基質濃度が高いと阻害の影響は小さくなります。 【関連】活性部位以外に結合する阻害は非競争的阻害で、基質濃度を上げても影響は小さくなりません。

イントロンいんとろん

問い真核生物の遺伝子のうち、転写後にRNAから取り除かれる領域は?

イントロン
転写後にRNAから取り除かれる領域はイントロンです。タンパク質の情報として残る領域はエキソンです。

スプライシングすぷらいしんぐ

問い転写されたRNAからイントロンを取り除き、残りをつなぎ合わせる過程は?

スプライシング
イントロンを除き、残りをつなぐ過程がスプライシングです。つなぎ方を変える選択的スプライシングもあります。

エキソンえきそん

問いmRNA前駆体のうち、スプライシング後もmRNAに残る領域は?

エキソン
スプライシング後もmRNAに残る領域はエキソンです。取り除かれるイントロンと混同しないようにしましょう。

ウラシルうらしる

問いRNAにだけ含まれ、DNAのチミンの代わりにアデニンと対をつくる塩基は?

ウラシル
RNAでチミンの代わりにアデニンと対をつくるのはウラシルです。RNAの塩基はA・U・G・Cです。

RNAポリメラーゼrnaぽりめらーぜ

問いDNAを鋳型にしてRNAを合成する酵素は?

RNAポリメラーゼ
DNAを鋳型にRNAを合成する酵素はRNAポリメラーゼです。プロモーターに結合して転写を始めます。

DNAポリメラーゼdnaぽりめらーぜ

問いDNAの複製で、ヌクレオチドをつないで新しい鎖を伸長させる酵素は?

DNAポリメラーゼ
複製で新しい鎖を伸長させる酵素はDNAポリメラーゼです。5'→3'の方向にしか鎖を伸ばせません。

岡崎フラグメントおかざきふらぐめんと

問いDNA複製のラギング鎖で、不連続に合成される短いDNA断片は?

岡崎フラグメント
ラギング鎖で不連続に合成される短い断片は岡崎フラグメントです。岡崎令治らが発見しました。

DNAリガーゼdnaりがーぜ

問い岡崎フラグメントどうしをつなぎ合わせる酵素は?

DNAリガーゼ
岡崎フラグメントどうしをつなぐ酵素はDNAリガーゼです。遺伝子組換えでDNA断片をつなぐのにも使われます。

調節タンパク質ちょうせつたんぱくしつ

問いDNAの特定の領域に結合し、遺伝子の転写を調節するタンパク質で、転写調節因子とも呼ばれるものは?

調節タンパク質
DNAに結合して転写を調節するタンパク質が調節タンパク質(転写調節因子)です。調節遺伝子からつくられます。

プロモーターぷろもーたー

問いRNAポリメラーゼが結合する、転写の開始に必要なDNAの領域は?

プロモーター
RNAポリメラーゼが結合する転写開始に必要な領域がプロモーターです。遺伝子の上流にあります。

オペロンおぺろん

問い原核生物で、1つのプロモーターのもとでまとめて転写される複数の遺伝子のまとまりは?

オペロン
1つのプロモーターでまとめて転写される遺伝子群がオペロンです。ジャコブとモノーがラクトース分解の研究から提唱しました。

オペレーターおぺれーたー

問い大腸菌のラクトース分解にかかわる遺伝子群で、リプレッサーが結合するDNAの領域は?

オペレーター
リプレッサーが結合するDNA領域がオペレーターです。リプレッサーが結合するとRNAポリメラーゼが転写できなくなります。

リプレッサーりぷれっさー

問いオペレーターに結合して転写を抑制する調節タンパク質は?

リプレッサー
オペレーターに結合して転写を抑制するのがリプレッサー(抑制因子)です。

一塩基多型いちえんきたけい

問い個体間でみられる、塩基配列中の1塩基単位の違いで、SNPとも呼ばれるものは?

一塩基多型
個体間の1塩基単位の配列の違いが一塩基多型(SNP)です。体質の個人差などにかかわります。

単細胞生物たんさいぼうせいぶつ

問いゾウリムシのように、からだが1つの細胞だけでできている生物は?

からだが1つの細胞だけでできている生物が単細胞生物です。1つの細胞で食べる・動く・増えるなどすべての生命活動を行います。

細胞質基質さいぼうしつきしつ|さいとぞる

問い細胞の中で、細胞小器官の間を満たしている液状の部分は?

細胞小器官の間を満たす液状の部分が細胞質基質です。解糖系の反応が進む場所です。 【別解】サイトゾル

後期こうき

問い体細胞分裂の分裂期で、染色体が縦に裂けて両極へ移動していく時期は?

後期
染色体が縦に裂けて両極へ移動するのは後期です。中期の次の時期で、このあと終期になります。

紡錘体ぼうすいたい

問い細胞分裂のときに微小管によってつくられ、染色体を両極へ引っぱる構造は?

紡錘体
微小管からなり染色体を両極へ引っぱる構造が紡錘体です。紡錘糸が集まり、糸巻きの紡錘のような形に見えます。

原形質分離げんけいしつぶんり

問い植物細胞を濃い食塩水に浸したとき、細胞膜に囲まれた部分が縮んで細胞壁から離れる現象は?

原形質分離
高張液で細胞膜に囲まれた部分が縮み細胞壁から離れる現象が原形質分離です。細胞の外へ水が出ていくことで起こります。

S期sき

問い細胞周期の間期のうち、DNAが複製される時期は?

S期
DNAが複製される時期はS期です。Sは「合成」を意味するSynthesisの頭文字です。

細胞板さいぼうばん

問い植物細胞の細胞質分裂で、2つの娘核の間にできて細胞を仕切る構造は?

細胞板
植物細胞の細胞質分裂で細胞を仕切るのは細胞板です。動物細胞は外側からくびれて分かれるので、これはできません。

オートファジーおーとふぁじー

問い細胞が自分の細胞質の一部を膜で包み、リソソームで分解して再利用するしくみは?

細胞質の一部を膜で包みリソソームで分解・再利用するしくみがオートファジーです。大隅良典が解明し、ノーベル生理学・医学賞を受賞しました。

最適温度さいてきおんど

問い酵素の反応速度が最も大きくなる温度は?

最適温度
反応速度が最大になる温度が最適温度です。ヒトの体内の酵素の多くは、体温に近い35〜40℃くらいです。

最適pHさいてきph

問い酵素の反応速度が最も大きくなるpHは?

最適pH
反応速度が最大になるpHが最適pHです。胃液中のペプシンは約2の強い酸性で最もよく働きます。 【関連】すい液のトリプシンは約8の弱アルカリ性で最もよく働きます。

失活しっかつ

問い高温などで酵素の立体構造が変わり、触媒としての働きを失うことを何という?

立体構造が変わり触媒の働きを失うことを失活といいます。タンパク質の変性が原因で、冷やしても元に戻らないことが多いです。

補酵素ほこうそ

問い脱水素酵素の働きを助けるNAD+のように、酵素と結合して働きを助ける低分子の有機物は?

NAD+のように酵素と結合して働きを助ける低分子の有機物が補酵素です。熱に比較的強く、透析でタンパク質部分から分けられます。

化学合成かがくごうせい

問い亜硝酸菌や硫黄細菌のように、無機物を酸化して得たエネルギーで炭酸同化を行う働きは?

無機物の酸化で得たエネルギーで炭酸同化を行う働きが化学合成です。光を使わずに有機物をつくれる点が特徴です。

C4植物c4しょくぶつ

問いCO2をいったんC4化合物として固定してから、維管束鞘細胞のカルビン回路へ渡す、トウモロコシなどの植物は?

CO2をC4化合物として固定してからカルビン回路へ渡すのがC4植物です。高温・強光の環境で効率よく光合成ができます。

mRNAmrna|でんれいrna

問いDNAの遺伝情報を写しとり、リボソームへ伝えるRNAの略称は?

mRNA
遺伝情報を写しとりリボソームへ伝えるのはmRNAです。その塩基配列がアミノ酸の並びを決めます。 【別解】伝令RNA

tRNAtrna|てんいrna|うんぱんrna

問い翻訳のときに、アミノ酸をリボソームへ運ぶRNAの略称は?

アミノ酸をリボソームへ運ぶのはtRNAです。一端にアミノ酸を結合し、反対側にアンチコドンをもちます。 【別解】転移RNA/運搬RNA

突然変異とつぜんへんい

問いDNAの塩基配列が変化し、それによって形質が変わることもある現象は?

DNAの塩基配列が変化する現象が突然変異です。紫外線や放射線、一部の化学物質で起こりやすくなります。

開始コドンかいしこどん

問いメチオニンを指定するAUGのように、翻訳の始まりを示すコドンは?

翻訳の始まりを示すコドンが開始コドン(AUG)です。翻訳はここから始まり、終止コドンで終わります。