PDスキル(マネジメント)の用語と解説

新しい高度試験(2027〜)・シラバス案から。89 語のうち 1〜50 語目です。答えを隠して、問いから答えを思い出してから読むと、覚えやすくなります。

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GXgx|ぐりーんとらんすふぉーめーしょん|green transformation

問い脱炭素と経済成長の両立を目指し、化石エネルギー中心の産業や社会の構造を、クリーンエネルギー中心へ転換していく取組を何というか(英字2字)。

グリーントランスフォーメーションの略です。DX の「デジタル」を「グリーン(環境)」に置き換えた語と押さえましょう。 【別解】グリーントランスフォーメーション/Green Transformation

AXax|えーあいとらんすふぉーめーしょん|ai transformation|aiとらんすふぉーめーしょん

問いAI を業務や事業の中心に組み込み、仕事の進め方やビジネスモデルそのものを変えていくことを何というか(英字2字)。

AI トランスフォーメーションの略です。DX のうち、AI を軸にして業務や事業を変える取組を指します。 【別解】AIトランスフォーメーション/AI Transformation

コーポレートトランスフォーメーションこーぽれーととらんすふぉーめーしょん|corporate transformation

問いCX と略される、事業の組合せや組織、人事・ガバナンスなど、企業の経営のあり方そのものを根本から変える取組を何というか(カタカナで)。

経営のあり方そのものを変える取組で、CX と略されます。CX は顧客体験(カスタマーエクスペリエンス)の略にも使われるため、文脈で見分けます。 【別解】Corporate Transformation

PDCApdca|pdcaさいくる|ぴーでぃーしーえー

問い計画・実行・評価・改善の4段階を繰り返して、仕事を継続的に良くしていく管理サイクルを何というか(英字4字)。

PDCA
Plan・Do・Check・Act の頭文字です。イノベーションマネジメントシステムもこの考え方で回します。 【別解】PDCAサイクル

56002

問いイノベーションマネジメントシステムについての手引(ガイダンス)を示した国際規格は、ISO 何番か(数字だけで)。

手引(ガイダンス)は ISO 56002 で、日本語版は JIS Q 56002 です。 【関連】認証に使う「要求事項」の規格は、2024 年に発行された ISO 56001 です。

機会の特定きかいのとくてい

問いJIS Q 56002 が示すイノベーションのプロセスは5つの活動からなる。最初に行う活動は何か(「〜の特定」の形で)。

プロセスは、機会の特定→コンセプトの創造→コンセプトの検証→ソリューションの開発→導入の順に進みます。

シュンペーターしゅんぺーたー

問いイノベーションを「新結合」と呼び、新しい財・生産方法・市場・供給源・組織の5つの型を示したオーストリア出身の経済学者は誰か。

シュンペーターはイノベーションを「新結合」と呼び、5類型のもとになる考えを示しました。 【関連】「創造的破壊」という言葉でも知られています。

プロダクトイノベーションぷろだくといのべーしょん

問いイノベーションの5類型のうち、これまでにない新しい製品やサービスそのものを生み出すものを何というか(「〜イノベーション」の形で)。

製品(プロダクト)そのものの革新です。 【関連】生産や提供の方法を変えるのはプロセスイノベーションです。

プロセスイノベーションぷろせすいのべーしょん

問いイノベーションの5類型のうち、製品ではなく、生産や提供の方法を新しくして効率や品質を上げるものを何というか(「〜イノベーション」の形で)。

工程(プロセス)の革新です。 【関連】製品そのものの革新はプロダクトイノベーションです。

マーケットイノベーションまーけっといのべーしょん

問いシュンペーターの考えをもとにしたイノベーションの5類型のうち、新しい販路を開いたり、これまで取引の無かった顧客層に売り込んだりするものを何というか(カタカナで「〜イノベーション」の形。〜は「市場」の英語)。

市場(マーケット)の開拓による革新です。製品が同じでも、売る先を変えれば革新になります。

サプライチェーンイノベーションさぷらいちぇーんいのべーしょん

問いシュンペーターの考えをもとにしたイノベーションの5類型のうち、原材料や部品の新しい調達先・調達の仕組みを手に入れるものを何というか(カタカナで「〜イノベーション」の形。〜は「供給網」の英語)。

シュンペーターの「新しい供給源の獲得」にあたり、調達や供給の流れの革新を指します。

オーガナイゼーションイノベーションおーがないぜーしょんいのべーしょん|おーがにぜーしょんいのべーしょん|おるがにぜーしょんいのべーしょん

問いシュンペーターの考えをもとにしたイノベーションの5類型のうち、組織の構造や仕組み、業界の構造などを新しくするものを何というか(カタカナで「〜イノベーション」の形。〜は「組織」の英語)。

組織(オーガナイゼーション)の革新で、シュンペーターの「新しい組織の実現」にあたります。

ラディカルイノベーションらでぃかるいのべーしょん|ぶれいくするーいのべーしょん

問い既存の技術や製品の延長線上には無い、根本的で非連続な革新を何というか。少しずつ改良を積み重ねる連続的な革新と対になる語で答えよ(「〜イノベーション」の形で)。

ラディカルは「根本的な」という意味で、非連続な革新を指します。 【別解】ブレイクスルーイノベーション 【関連】少しずつ改良を重ねる連続的な革新はインクリメンタルイノベーションです。

インクリメンタルイノベーションいんくりめんたるいのべーしょん

問いすでにある製品やサービスに、少しずつ改良を積み重ねていく連続的な革新を何というか(「〜イノベーション」の形で)。

インクリメンタルは「漸進的な」という意味で、改良を積み重ねる連続的な革新です。 【関連】非連続な革新はラディカルイノベーションです。

破壊的イノベーションはかいてきいのべーしょん

問い最初は性能が低くても安くて手軽な製品が、やがて既存の市場を置き換えてしまうような革新を何というか(クリステンセンが示した。「〜的イノベーション」の形で)。

安く手軽な製品が既存市場を置き換える革新で、クリステンセンが示しました。 【関連】既存の優良製品を磨き続けるのは持続的イノベーションです。

イノベーションのジレンマいのべーしょんのじれんま

問い優良企業が既存の顧客に応えて製品の改良を続けるほど、新興の技術に市場を奪われやすくなる現象を何というか(クリステンセンが示した)。

正しい経営判断を重ねた結果、破壊的イノベーションに市場を奪われるというジレンマです。

オープンイノベーションおーぷんいのべーしょん

問い自社の中だけで研究開発をせず、大学や他社など外部の技術やアイデアを積極的に取り入れて、新しい価値を生み出す考え方を何というか。

外部の技術やアイデアを取り入れる考え方で、チェスブロウが提唱しました。 【関連】自社だけで閉じたやり方はクローズドイノベーションです。

イノベーションエコシステムいのべーしょんえこしすてむ

問い企業・大学・スタートアップ・投資家・行政などが生態系のように互いに結びつき、革新が次々に生まれる仕組みを何というか(カタカナで)。

エコシステムは「生態系」の意味です。1社ではなく、つながり全体で革新と価値を生みます。

CVCcvc|こーぽれーとべんちゃーきゃぴたる|corporate venture capital

問い事業会社が、自社の事業戦略に役立てる目的でスタートアップ企業に投資するために設ける組織やファンドを何というか(英字3字)。

コーポレートベンチャーキャピタルの略です。金融目的の VC と違い、本業との相乗効果をねらいます。 【別解】コーポレートベンチャーキャピタル/Corporate Venture Capital

規制のサンドボックス制度きせいのさんどぼっくすせいど|さんどぼっくすせいど|きせいのさんどぼっくす

問い新しい技術やビジネスモデルを、期間や参加者を限って今の規制のまま実証でき、その結果を規制の見直しにつなげる国の制度を何というか(「新技術等実証制度」とも呼ぶ)。

砂場(サンドボックス)のように、限られた範囲で安全に試せる場という意味です。 【別解】サンドボックス制度/規制のサンドボックス 【関連】事前に規制の対象かどうかを照会するのはグレーゾーン解消制度です。

グレーゾーン解消制度ぐれーぞーんかいしょうせいど|ぐれーぞーんかいしょう

問い新しく始めたい事業が規制の対象になるかどうかを、事業者が事前に国に照会し、はっきりさせることができる制度を何というか。

規制にかかるか分からない「グレー」を、事前の照会で解消する制度です。 【関連】実証して試すのは規制のサンドボックス制度です。

ADKARadkar|adkarもでる|あどかー|あどかーもでる

問い個人が変化を受け入れて定着するまでを、認識・欲求・知識・能力・定着の5段階で捉えるチェンジマネジメントのモデルを何というか(英字5字)。

Awareness・Desire・Knowledge・Ability・Reinforcement の頭文字です。 【別解】ADKARモデル

再凍結さいとうけつ

問いレヴィンの組織変革プロセス(3段階)で、新しいやり方を組織に定着させて固める最後の段階を何というか(漢字3字)。

再凍結
解凍→変革(移行)→再凍結の最後の段階です。氷を溶かして形を変え、また凍らせるイメージで覚えます。

解凍かいとう

問いレヴィンの組織変革プロセス(3段階)で、今のやり方への慣れを崩し、変わる必要があると気づかせる最初の段階を何というか(漢字2字)。

解凍
まず固まった考えを溶かす段階です。 【関連】解凍→変革(移行)→再凍結の順に進み、最後に新しい形を固めます。

コッターこったー|じょんこったー|じょんぴーこったー

問い企業変革を進めるための8段階のプロセスと、8つのアクセラレータを示したハーバード・ビジネス・スクールの教授は誰か。

ジョン・P・コッターです。8段階は「危機意識を高める」から始まります。 【別解】ジョン・コッター/ジョン・P・コッター

危機意識ききいしき

問い企業変革の8段階のプロセス(ハーバード・ビジネス・スクールの教授が示した)で、最初の段階では組織の中に何を高めるとされるか(「〜意識」の形で、漢字4字)。

危機意識
今のままではまずいという切迫感が無いと、変革は動き出さないという考え方です。

デュアルオペレーティングシステムでゅあるおぺれーてぃんぐしすてむ|でゅあるしすてむ

問い企業変革の8段階のプロセスを示した人物が、のちに8つのアクセラレータとともに示した、従来の階層組織と、自発的なネットワーク型組織を並べて動かす仕組みを何というか(カタカナで。パソコンの基本ソフト OS を表す語を含む形)。

コッターの考えで、階層組織が日々の運営を、ネットワーク型組織が素早い変革を担う「二つの OS」です。 【別解】デュアルシステム

ニュートラルゾーンにゅーとらるぞーん

問いブリッジズのトランジションモデルで、「終わり」と「新たな始まり」の間にある、混乱しながら模索する時期を何というか(カタカナで)。

ニュートラルゾーン
古いものが終わり、新しいものがまだ定まらない中間の時期です。心の移行には時間がかかります。 【関連】「終わり」→「ニュートラルゾーン」→「新たな始まり」の3段階です。

デザイン経営でざいんけいえい

問いデザインを企業価値を高めるための大切な経営資源として生かす経営を何というか(2018年に経済産業省と特許庁が宣言を出した)。

見た目だけでなく、ブランドづくりとイノベーションにデザインを生かす経営です。 【関連】2018年の「『デザイン経営』宣言」は経済産業省と特許庁がまとめました。

共感きょうかん

問いデザイン思考の5段階(スタンフォード大学 d.school のモデル)で、利用者の立場に立って気持ちや困りごとを理解する最初の段階を何というか(漢字2字)。

共感
まず利用者を深く理解する段階です。 【関連】共感→問題定義→創造→プロトタイプ→テストの順に進みます。

バウンダリーオブジェクトばうんだりーおぶじぇくと|きょうかいおぶじぇくと

問い立場や専門の違う人たちの間で共有され、共通の理解をつくる橋渡しになる物(試作品・図・模型など)を何というか(カタカナで)。

バウンダリーは「境界」の意味で、部門の境目をつなぐ共通の手がかりとなる物です。 【別解】境界オブジェクト

CoEcoe|せんたーおぶえくせれんす|center of excellence

問い組織を横断して専門知識やノウハウ・人材を集め、全社の取組を支える中核の拠点や部署を何というか(英字3字)。

Center of Excellence の略です。DX や AI の推進で、知見を一か所に集めて全社に広げる役割を担います。 【別解】センターオブエクセレンス/Center of Excellence

ファシリテーションふぁしりてーしょん

問い会議やワークショップで、中立の立場から参加者の発言を引き出し、話し合いの合意形成を助けることを何というか(カタカナで)。

中立の立場で発言を引き出し、合意形成を助けることです。担う人をファシリテーターといいます。

学習する組織がくしゅうするそしき

問いピーター・センゲが提唱した、メンバーが学び続けて、組織全体として望む成果を生み出す力を高め続ける組織を何というか(「〜する組織」の形で)。

センゲの著書『最強組織の法則(The Fifth Discipline)』で広まった考え方です。

システム思考しすてむしこう

問いセンゲの5つのディシプリンのうち、ほかの4つを統合するとされ、「第五のディシプリン」と呼ばれるものは何か。

物事をつながりと循環の全体で捉える考え方です。 【関連】残りの4つは、自己マスタリー・メンタルモデル・共有ビジョン・チーム学習です。

メンタルモデルめんたるもでる

問いセンゲの5つのディシプリンのうち、人が無意識に持っている固定した思い込みや前提に気づき、見直していくものを何というか(カタカナで)。

頭の中にある「世界の見方の型」です。気づかないまま判断をしばっていることが多くあります。

共有ビジョンきょうゆうびじょん

問いセンゲの5つのディシプリンのうち、組織の全員が心から大切にしたいと思える将来像を、みんなで描いて持つものを何というか(「共有〜」の形で)。

上から押し付けるのではなく、一人ひとりの願いから育てるビジョンです。

自己マスタリーじこますたりー

問いセンゲの5つのディシプリンのうち、個人が自分の本当に望む姿をはっきりさせ、その実現に向けて能力を高め続けるものを何というか(「自己〜」の形で)。

パーソナル・マスタリーとも訳されます。学習する組織は、学び続ける個人から始まります。

ゆでガエルの寓話ゆでがえるのぐうわ

問いセンゲが挙げた7つの学習障害の一つで、ゆっくり進む変化に気づかず、手遅れになってしまうことをたとえた話を何というか(「〜の寓話」の形で)。

少しずつ温まる湯の中のカエルは逃げ出せない、というたとえです。急な変化より緩やかな変化が危険だという教訓です。

MVVmvv|みっしょんびじょんばりゅー|mission vision value

問い企業の使命(存在意義)・目指す将来像・大切にする価値観をまとめて表す言葉を何というか(英字3字)。

Mission・Vision・Value の頭文字で、経営戦略を立てるときの土台になります。 【別解】ミッション・ビジョン・バリュー/Mission Vision Value

ダイナミックケイパビリティだいなみっくけいぱびりてぃ

問い変化の激しい環境に合わせて、企業が自社の経営資源を組み替え、作り変えていく能力を何というか(ティースが提唱した。カタカナで)。

変化に応じて経営資源を組み替え、自らを変える能力です。 【関連】今ある資源をうまく使う力はオーディナリーケイパビリティといい、区別します。

コ・クリエーションこくりえーしょん|きょうそう

問い企業が顧客や取引先などと一緒に、新しい価値を創り出していく戦略を何というか(カタカナで)。

日本語では「共創」です。顧客を受け手ではなく、価値づくりの仲間と考えます。 【別解】共創

IPランドスケープipらんどすけーぷ|あいぴーらんどすけーぷ

問い特許などの知的財産の情報と市場の情報を組み合わせて分析し、経営戦略や事業戦略の立案に生かす取組を何というか。

IP は知的財産、ランドスケープは「見晴らし・全体像」の意味です。知財情報を経営判断に生かします。

サーキュラーエコノミーさーきゅらーえこのみー|じゅんかんけいざい

問い製品や資源を使い捨てにせず、再利用・修理・リサイクルなどで循環させ続ける経済の仕組みを何というか(カタカナで)。

日本語では循環経済です。 【別解】循環経済 【関連】作って使って捨てる「直線型経済(リニアエコノミー)」と対になります。

TCFDtcfd|きこうかんれんざいむじょうほうかいじたすくふぉーす

問い企業に、気候変動が経営に与えるリスクと機会について、財務への影響を開示するよう求める提言をまとめた国際的な組織を何というか(英字4字)。

気候関連財務情報開示タスクフォースの略です。2023年に解散し、開示基準づくりは ISSB に引き継がれました。 【別解】気候関連財務情報開示タスクフォース

PPMppm|ぷろだくとぽーとふぉりおまねじめんと|product portfolio management

問い市場成長率と市場占有率の2軸で事業を4つに分け、経営資源の配分を考える手法を何というか(英字3字)。

プロダクトポートフォリオマネジメントの略で、花形・金のなる木・問題児・負け犬の4つに分けます。 【別解】プロダクトポートフォリオマネジメント/Product Portfolio Management

金のなる木かねのなるき

問いPPM で、市場成長率は低いが市場占有率は高く、少ない投資で多くの資金を生み出す事業を何というか。

金のなる木
低成長・高シェアの事業です。ここで稼いだ資金を、花形や問題児に回すのが PPM の考え方です。

問題児もんだいじ

問いPPM で、市場成長率は高いが市場占有率は低く、育てるには多くの投資が必要な事業を何というか(漢字3字)。

問題児
高成長・低シェアの事業です。投資して花形に育てるか、撤退するかを判断する必要があります。

MBOmbo|まねじめんとばいあうと|management buyout

問い企業の経営陣が、株主から自社の株式を買い取って経営権を握り、会社を独立させることを何というか(英字3字)。

マネジメントバイアウトの略です。非上場化して思い切った改革を進めるときなどに使われます。 【別解】マネジメントバイアウト/Management Buyout

LBOlbo|ればれっじどばいあうと|leveraged buyout

問い買収する相手の会社の資産や将来のキャッシュフローを担保に資金を借りて、少ない自己資金で企業を買収する手法を何というか(英字3字)。

レバレッジドバイアウトの略です。レバレッジは「てこ」で、借入れで買収の力を大きくします。 【別解】レバレッジドバイアウト/Leveraged Buyout