データマネジメント試験の用語と解説

新しい試験(2027〜)・シラバス案から。183 語のうち 51〜100 語目です。答えを隠して、問いから答えを思い出してから読むと、覚えやすくなります。

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メタデータめたでーた

問いデータの意味・形式・作成者・更新日など、データそのものを説明する「データについてのデータ」を何というか。

「データについてのデータ」。写真の撮影日時や位置情報もメタデータで、これが無いとデータは探せず使えません。

ビジネスメタデータびじねすめたでーた

問い業務上の意味・定義・計算方法・責任者など、業務担当者がデータを理解するためのメタデータを何というか(「〜メタデータ」)。

「売上は税込か税抜か」といった業務上の定義を表すメタデータです。 【関連】テーブル名や型など構造を表すのはテクニカルメタデータです。

テクニカルメタデータてくにかるめたでーた|ぎじゅつめたでーた

問いテーブル名・列名・データ型・桁数など、IT システムの側から見たデータの構造を表すメタデータを何というか(「〜メタデータ」、カタカナで)。

テーブル名・列名・型などシステム側から見た構造を表し、主にシステム担当者が使います。 【別解】技術メタデータ 【関連】業務の意味を表すビジネスメタデータと対になります。

オペレーショナルメタデータおぺれーしょなるめたでーた|うんようめたでーた

問いバッチ処理の実行日時・処理件数・エラーの有無など、システムの運用で生まれるメタデータを何というか(「〜メタデータ」、カタカナで)。

実行日時や処理件数など運用で生まれるメタデータで、データの鮮度確認にも使えます。 【別解】運用メタデータ

データカタログでーたかたろぐ

問い組織が持つデータを利用者が検索して内容を理解できるよう、メタデータを整理して一覧にした「データの目録」を何というか。

どこに何のデータがあるかを検索できる「データの目録」で、図書館の蔵書検索にあたります。

データリネージでーたりねーじ|でーたりにーじ

問いあるデータがどこで生まれ、どのシステムを通って、どう加工されてきたかという来歴(系譜)を何というか(「データ〜」の形で)。

リネージは「系譜・血統」。データの来歴をたどれるため、数値の異常がどこで生じたかを追跡できます。

ビジネス用語集びじねすようごしゅう|ようごしゅう

問い業務で使う用語の意味や定義を統一するためにまとめたもので、「ビジネスグロッサリー」とも呼ばれるものを何というか(漢字 3 字を使って)。

部署ごとに同じ言葉の意味が違うという混乱を防ぐため、業務用語の定義を統一した辞書です。 【別解】用語集

データ辞書でーたじしょ|でーたでぃくしょなり

問いデータベースの各項目について、名前・データ型・桁数・意味などを一覧にまとめたものを何というか(「データ〜」の形で、漢字 2 字を付けて)。

項目単位で名前・型・桁数・意味をまとめた技術的な説明書です。 【別解】データディクショナリ 【関連】業務用語の定義をまとめたビジネス用語集と区別してください。

メタデータリポジトリめたでーたりぽじとり

問い組織のさまざまなシステムからメタデータを集めて格納・管理する保管庫を何というか(「メタデータ〜」の形で)。

リポジトリは「貯蔵庫」。各システムのメタデータを集めて管理します。 【関連】データカタログは、ここに蓄えたメタデータを利用者に見せる窓口です。

概念データモデルがいねんでーたもでる

問い業務の視点から、扱う対象とその関係を大まかに表した、最も抽象的なデータモデルを何というか(「〜データモデル」の形で)。

最も抽象的なモデルで、業務担当者とも会話できる粗さです。概念→論理→物理の順に詳細になります。

論理データモデルろんりでーたもでる

問い概念データモデルをもとに、属性・キー・正規化まで決めた、特定のデータベース製品に依存しないデータモデルを何というか(「〜データモデル」の形で)。

属性・キー・正規化まで決めるが、特定の DB 製品には依存しないのが論理データモデルです。 【関連】製品に合わせて型やインデックスまで決めるのは物理データモデルです。

物理データモデルぶつりでーたもでる

問い使うデータベース製品に合わせて、表の定義・データ型・インデックスなどまで決めたデータモデルを何というか(「〜データモデル」の形で)。

概念→論理→物理の最後の段階で、製品に合わせた定義や性能のための工夫を盛り込みます。

サブジェクトエリアモデルさぶじぇくとえりあもでる|しゅだいりょういきもでる|ぜんしゃでーたもでる|えんたーぷらいずでーたもでる

問い組織のデータを「顧客」「商品」「財務」など大きな主題のまとまりに分け、その関係を示す最上位のデータモデルを何というか。

サブジェクトエリアは「主題領域」。全社データの見取り図として最初に作る最上位のモデルです。 【別解】主題領域モデル/全社データモデル/エンタープライズデータモデル

E-R図e-rず|erず|いーあーるず

問いデータの対象(実体)と、それらの間の関連を、四角形と線などで表す図を何というか(英字 2 文字を使って)。

Entity(実体)と Relationship(関連)の頭文字で、データモデリングの基本となる図です。

エンティティえんてぃてぃ|えんてぃてぃー

問いE-R 図で、「顧客」「商品」のように管理の対象となるものを何というか(カタカナで)。

日本語では「実体」。管理の対象となるものを指します。 【関連】エンティティ同士のつながりはリレーションシップです。

カーディナリティかーでぃなりてぃ|かーでぃなりてぃー

問いE-R 図で「1 対多」「多対多」のように、エンティティ同士が何件ずつ対応するかを表すものを何というか(カタカナで)。

エンティティ同士の対応件数を表します。UML では「多重度」と呼びます。 【関連】多対多の関係は、中間の表(連関エンティティ)を設けて分解します。

主キーしゅきー|ぷらいまりきー

問い関係データベースで、表の各行を一つに特定するための列(またはその組合せ)を何というか(「〜キー」の形で)。

行を一意に特定する列で、重複も NULL も許されません。会員番号や社員番号が典型です。 【別解】プライマリキー

外部キーがいぶきー

問い関係データベースで、ほかの表の主キーを参照して、表と表を関連づける列を何というか(「〜キー」の形で)。

注文表の「顧客番号」が顧客表を指すように、他の表の主キーを参照する列です。参照先に無い値は入れられません。

参照整合性さんしょうせいごうせい

問い外部キーの値が、参照先の表の主キーに必ず存在するようにする性質を何というか(漢字 5 字)。

存在しない顧客への注文のような「宙に浮いたデータ」を防ぐしくみです。

正規化せいきか

問いデータの重複をなくし、更新したときの不整合を防ぐために、表を適切に分割していく設計の手順を何というか(漢字 3 字)。

同じ情報を 1 か所だけに持たせ、更新時の不整合を防ぐ設計手順です。第 1〜第 3 正規形がよく出題されます。

第1正規形だい1せいきけい|だいいちせいきけい

問い1 つのセルに複数の値が入る「繰り返し項目」を取り除いた表の形を何というか。

繰り返し項目を取り除き、1 セル 1 値にした状態です。 【関連】ここから部分関数従属を取り除くと第 2 正規形になります。

第2正規形だい2せいきけい|だいにせいきけい

問い第 1 正規形の表から、主キーの一部だけで決まる列(部分関数従属)を取り除いた形を何というか。

複合キーのとき問題になる部分関数従属を取り除き、キー全体で決まる列だけを残した形です。

第3正規形だい3せいきけい|だいさんせいきけい

問い第 2 正規形の表から、主キー以外の列を介して決まる列(推移的関数従属)を取り除いた形を何というか。

「キー → 部署コード → 部署名」のような推移的関数従属を別の表に分けた形です。

非正規化ひせいきか

問い検索の性能を上げるために、正規化した表をわざとまとめ直し、データの重複を許すことを何というか(漢字 4 字)。

更新の不整合が起きやすくなる代わりに検索が速くなります。集計用の DWH でよく使われます。

DFDdfd|data flow diagram|でーたふろーだいあぐらむ

問いシステムや業務の間でデータがどこから来てどこへ流れるかを、プロセス・データストア・外部実体などで表す図の略語は?(英字 3 文字)

Data Flow Diagram の略で、データの「流れ」を表す図です。 【別解】Data Flow Diagram/データフローダイアグラム 【関連】データの「構造」を表すのは E-R 図です。

データウェアハウスでーたうぇあはうす|dwh

問い意思決定に役立てるため、複数の業務システムからデータを集め、目的別に統合して時系列で蓄積する大規模なデータベースを何というか。

略して DWH。ウェアハウスは「倉庫」で、分析しやすい形に整えてから蓄積するのが特徴です。 【別解】DWH

データレイクでーたれいく

問い構造化・非構造化を問わず、さまざまなデータを加工せず元の形のまま大量にためておく保存場所を何というか。

生のまま大量に蓄積する保存場所で、整えてからためる DWH と対照的です。 【関連】管理を怠るとデータスワンプになります。

データマートでーたまーと

問いデータウェアハウスから、特定の部門や目的に必要なデータだけを切り出した小規模なデータベースを何というか。

マートは「小売店」。大きな倉庫(DWH)から部門ごとの店に必要な品を並べたイメージです。

ETLetl|extract transform load

問いデータを元のシステムから取り出し、形をそろえて変換し、DWH などに書き込む処理の略語は?(英字 3 文字、処理の順に)

Extract(抽出)・Transform(変換)・Load(書き出し)の順に処理します。 【別解】Extract Transform Load

ELTelt|extract load transform

問いデータをまず DWH などにそのまま書き込み、そのあとで基盤の処理能力を使って変換する方式の略語は?(英字 3 文字、処理の順に)

ETL の T と L の順が逆で、書き込んでから変換します。クラウド DWH の処理能力向上で広まりました。 【別解】Extract Load Transform

スキーマオンリードすきーまおんりーど|schema on read

問いデータを書き込む時点では形を決めず、読み出して使うときに構造を当てはめる考え方を何というか。

読み出すときに構造を当てはめる考え方で、データレイクの特徴です。 【別解】Schema on Read 【関連】書き込む前に形を決める DWH はスキーマオンライトです。

データレイクハウスでーたれいくはうす|れいくはうす

問いデータレイクの柔軟さとデータウェアハウスの管理しやすさを組み合わせたデータ基盤を何というか。

レイク(湖)とウェアハウス(倉庫)を合わせた造語です。 【別解】レイクハウス

データ仮想化でーたかそうか

問いデータを物理的にコピー・移動せず、仮想的な層を通して、複数の保存場所のデータをまとめて参照できるようにする技術を何というか(「データ〜」の形で、漢字 3 字を付けて)。

コピーを作らずに仮想的な層で参照するため、鮮度を保て、重複管理も減らせます。

データファブリックでーたふぁぶりっく

問いあちこちに分散した多様なデータを、メタデータを活用して織物のようにつなぎ、統一的に利用・管理できるようにするアーキテクチャを何というか。

ファブリックは「織物」。データを中央に集めず、メタデータでつなぐ発想です。

スタースキーマすたーすきーま

問いDWH の設計で、中央に売上などの数値を持つ表を置き、その周りに日付・店舗・商品などの表を放射状に並べた構造を何というか。

中央のファクトテーブルを囲む形が星に見えることが名前の由来です。 【関連】周りの表をさらに正規化した形はスノーフレークスキーマです。

ファクトテーブルふぁくとてーぶる

問いスタースキーマの中心に置かれ、売上金額や数量など分析の対象となる数値を記録する表を何というか。

売上金額や数量など、分析対象の数値を記録する中心の表です。 【関連】分析の切り口を持つ周りの表はディメンションテーブルです。

ディメンションテーブルでぃめんしょんてーぶる|じげんてーぶる

問いスタースキーマで中心の表を囲み、日付・店舗・商品など分析の「切り口」となる情報を持つ表を何というか。

ディメンションは「次元」。この表の項目を切り替えて集計の切り口を変えます。 【別解】次元テーブル

CDCcdc|change data capture|ちぇんじでーたきゃぷちゃ

問い元のデータベースで行われた追加・更新・削除だけを検出し、変わった部分だけをほかのシステムへ連携する技術の略語は?(英字 3 文字)

Change Data Capture の略。変更分だけを連携するので、負荷が小さく鮮度も高く保てます。 【別解】Change Data Capture/チェンジデータキャプチャ

CSVcsv|comma separated values

問い値をカンマで区切って並べた、表計算ソフトなどで広く使われるテキスト形式のファイルの略称は?(英字 3 文字)

Comma Separated Values の略。オープンデータでもよく使われる形式です。 【別解】Comma Separated Values

バックアップばっくあっぷ

問い故障や誤操作によるデータの消失に備えて、別の媒体や場所にデータの複製を取っておくことを何というか。

取得するだけでなく、確実に復元(リストア)できるかを定期的に試すことも大切です。

3-2-1ルール3-2-1るーる|321るーる

問いデータの複製を 3 つ持ち、2 種類の異なる媒体に保存し、そのうち 1 つは離れた場所に置くというバックアップの原則を何というか。

「3 つの複製・2 種類の媒体・1 つは遠隔地」と数字の順に覚えます。災害やランサムウェアへの備えになります。

差分バックアップさぶんばっくあっぷ

問い前回のフルバックアップ以降に変更されたデータを、毎回まとめて保存するバックアップ方式を何というか(「〜バックアップ」の形で)。

前回のフルバックアップ以降の変更を保存する方式で、復元はフル+最新の差分の 2 つで済みます。 【関連】前回のバックアップ(種類を問わず)以降だけを取るのは増分バックアップです。

増分バックアップぞうぶんばっくあっぷ

問い種類を問わず前回のバックアップ以降に変更されたデータだけを保存するバックアップ方式を何というか(「〜バックアップ」の形で)。

毎回の保存量は最小ですが、復元にはフルとそれ以降のすべての増分が必要です。 【関連】前回のフル以降をまとめて取るのは差分バックアップです。

アーカイブあーかいぶ

問い使う頻度は下がったが保存しておく必要があるデータを、安価な保存先に移して長期間保管することを何というか(カタカナで)。

長期保存のために安価な保存先へ移すことです。 【関連】すぐに元へ戻すためのバックアップとは目的が異なります。

リーガルホールドりーがるほーるど

問い訴訟や調査に備えて、関係するデータを通常の保存期間を過ぎても削除・変更しないよう保全しておくことを何というか。

訴訟や調査に備え、自動削除のルールより優先して保全します。消去すると証拠隠しと見なされるおそれがあります。

上書き消去うわがきしょうきょ

問いハードディスク全体に無意味なデータを書き込んで、元のデータを読み出せなくする消去の方法を何というか(「〜消去」の形で)。

ゴミ箱を空にする・初期化するだけでは、データを復元できてしまうことがあります。

消磁しょうじ|でがうす|でがうじんぐ

問い磁気ディスクや磁気テープに強い磁気をかけて、記録されたデータを消去することを何というか(漢字 2 字)。

英語ではデガウス。磁気で記録を消すため、磁気を使わない SSD には効果がありません。 【別解】デガウス/デガウジング

暗号化消去あんごうかしょうきょ|くりぷといれーず|くりぷとぐらふぃっくいれーず

問いデータを暗号化して保存しておき、その暗号鍵を確実に消すことで、データを読めなくする消去方法を何というか(漢字 5 字)。

鍵を消すだけで短時間に消去でき、上書きが難しい SSD やクラウドで有効な方法です。 【別解】クリプトイレーズ/クリプトグラフィックイレーズ

平均値へいきんち|へいきん|さんじゅつへいきん

問いデータの値をすべて足し、データの個数で割って求める代表値を何というか(漢字3文字で)。

全データの合計を個数で割った値で、外れ値に引っぱられやすいのが弱点です。 【別解】平均/算術平均 【関連】中央値・最頻値とセットで覚えておきましょう。

中央値ちゅうおうち|めでぃあん|めじあん

問いデータを小さい順に並べたとき、ちょうど真ん中に来る値を何というか(漢字3文字で)。

並べて真ん中に来る値で、極端な値があっても動きにくいため年収などの代表値に向きます。 【別解】メジアン/メディアン