現代文(語彙)の用語と解説
評論・小説の語彙。249 語のうち 1〜50 語目です。答えを隠して、問いから答えを思い出してから読むと、覚えやすくなります。
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アイデンティティあいでんてぃてぃ
問い「自分は自分である」という自己の一貫性や、自分が何者であるかという感覚をカタカナ語で何という?(語末を伸ばさない表記で)
「自己同一性」と訳され、自分が自分であるという一貫した感覚を指します。
【関連】評論では、集団への帰属意識の意味でも使われます。
普遍ふへん
問い例外なく、あらゆるものに当てはまることを漢字二字で何という?(「一般」より強い意味)
例外なくすべてに当てはまることです。対義語は「特殊」です。
【関連】同音の「不変(変わらないこと)」と書き間違えないよう注意してください。
抽象ちゅうしょう
問い個々の具体的な事物から共通する性質を抜き出して、一般的な概念をつくることを漢字二字で何という?
個々の事物から共通の性質を抜き出し、一般的な概念にすることです。対義語は「具体」です。
主観しゅかん
問い自分ひとりの見方・感じ方にもとづくことを漢字二字で何という?
自分ひとりの見方・感じ方にもとづくことです。対義語は「客観」で、「主観的な意見」のように使います。
客観きゃっかん
問い特定の個人の見方にとらわれず、誰にとっても同じように成り立つ見方を漢字二字で何という?
特定の個人にとらわれず、誰にとっても成り立つ見方です。対義語は「主観」です。
近代きんだい
問い日本史では明治維新以降を指し、評論では合理性・個人主義などを特徴とする時代を指す語は?(漢字二字)
評論でいう「近代」は、合理性・個人主義などを特徴とする時代です。
【関連】評論では「近代を問い直す」というテーマが頻出です。
相対そうたい
問い他と比べることによって成り立ち、それ自体では決まらないことを漢字二字で何という?
他と比べることで成り立つことです。対義語は「絶対」で、「相対的に見れば」のように使います。
絶対ぜったい
問い他の何ものとも比べようがなく、何の制約も受けないことを漢字二字で何という?
他と比べようがなく、何の制約も受けないことです。対義語は「相対」です。
ナショナリズムなしょなりずむ
問い国家や民族の統一・独立・発展を重んじる考え方をカタカナ語で何という?
国家や民族の統一・独立・発展を重んじる考え方で、「国家主義」「民族主義」などと訳されます。
グローバリゼーションぐろーばりぜーしょん
問いヒト・モノ・カネ・情報が国境を越えて行き来し、地球規模で一体化が進むことをカタカナ語で何という?(「〜イズム」ではない形で)
ヒト・モノ・カネ・情報が国境を越え、地球規模で一体化が進むことです。
【関連】「グローバル化」とも言います。反対の動きとして、地域主義が語られることもあります。
象徴しょうちょう
問い抽象的な概念を、具体的なもので表すこと、またその具体物を漢字二字で何という?
抽象的な概念を具体的なもので表すこと、またその具体物です。「ハトは平和の象徴」のように使います。
ジレンマじれんま
問い二つの選択肢のどちらを選んでも不都合が生じ、板挟みになることをカタカナ語で何という?
二つの選択肢のどちらを選んでも不都合が生じる板挟みの状態です。
【関連】選択肢が三つの場合は「トリレンマ」と言うこともあります。
マイノリティまいのりてぃ
問い社会の中で数が少なかったり立場が弱かったりする少数派をカタカナ語で何という?(語末を伸ばさない表記で)
社会の中の少数派・弱い立場の人々を指します。対義語は「マジョリティ(多数派)」です。
メディアめでぃあ
問い情報を伝える媒体や手段(新聞・テレビ・インターネットなど)をカタカナ語で何という?
情報を伝える媒体・手段のことで、「媒体」と訳されます。
【関連】「マスメディア」は大衆に向けて情報を伝えるメディアです。
リテラシーりてらしー
問い読み書きの能力や、ある分野の情報を正しく理解し活用する力をカタカナ語で何という?
読み書きの能力、また情報を正しく理解し活用する力です。「メディアリテラシー」「情報リテラシー」のように使います。
コミュニティこみゅにてぃ
問い地域や利害・関心などで結びついた人々の集まり(共同体)をカタカナ語で何という?(語末を伸ばさない表記で)
地域や利害・関心で結びついた人々の集まり(共同体)です。
【関連】評論では、近代化による共同体の崩壊がテーマになることがあります。
概念がいねん
問い物事の共通する性質を取り出してまとめた、一般的な意味内容を漢字二字で何という?
物事の共通する性質を取り出してまとめた、一般的な意味内容です。「新しい概念」のように使います。
必然ひつぜん
問い必ずそうなるに決まっていて、それ以外にはありえないことを漢字二字で何という?
必ずそうなり、それ以外にはありえないことです。対義語は「偶然」です。
パラダイムぱらだいむ
問いある時代や分野で、ものの見方や考え方を方向づけている支配的な枠組みをカタカナ語で何という?
ある時代・分野の見方や考え方を方向づける、支配的な枠組みのことです。
【関連】科学史家クーンが広めた語で、「パラダイム・シフト」は枠組みの大転換を指します。
相対化そうたいか
問い絶対的だと思われていたものを、他と比べられる一つの立場として捉え直すことを漢字三字で何という?
絶対的とされたものを、他と比べられる一つの立場として捉え直すことです。
【関連】「自文化を相対化する」のように、当たり前を疑う文脈で使われます。
恣意的しいてき
問い必然性や根拠がなく、その時々の思いつきや気ままさで決まるさまを何という?(「〜的」の形で)
根拠がなく、その時々の思いつきで決まるさまを表します。
【関連】「言葉と意味の結びつきは恣意的だ」のように、言語論でも頻出です。
アイロニーあいろにー
問い表面の意味と反対のことをほのめかす、皮肉を意味するカタカナ語は?(英語由来の表記で)
表面の意味と反対のことをほのめかす表現、皮肉のことです。
【関連】形容詞は「アイロニカル(皮肉な)」です。ドイツ語由来の「イロニー」という表記もあります。
パラドックスぱらどっくす
問い一見すると矛盾しているようで、実は真理を含んでいる表現(逆説)をカタカナ語で何という?
一見矛盾しているようで、実は真理を含む表現(逆説)です。「急がば回れ」がその例です。
イデオロギーいでおろぎー
問い社会の集団や階級に特有の、政治や社会についての考え方の体系をカタカナ語で何という?
社会集団や階級に特有の、政治・社会についての考え方の体系です。
【関連】評論では「無意識に人を縛る思想」という否定的な意味で使われることもあります。
虚構きょこう
問い事実ではないことを、事実らしく組み立てて作り上げること。小説などの「フィクション」の訳語として使う語を漢字二字で何という?
事実ではないことを事実らしく組み立てて作り上げること、フィクションの訳語です。
【関連】「架空」は想像上というだけで、事実らしく組み立てた作り事を指すのが「虚構」です。
エゴイズムえごいずむ
問い自分の利益だけを考える利己主義をカタカナ語で何という?
自分の利益だけを考える利己主義のことです。
【関連】そういう考えの人を「エゴイスト」と言います。
文脈ぶんみゃく
問い文章の前後のつながりや、ある物事の背景となる状況を漢字二字で何という?
文章の前後のつながりや、物事の背景となる状況を指します。
【関連】カタカナ語では「コンテクスト(コンテキスト)」と言います。
バーチャルばーちゃる
問い実物ではないが、実質的には同じ働きをもつ仮想のものを表すカタカナ語は?(「ヴ」を使わない表記で)
実物ではないが、実質的には同じ働きをもつ仮想のものを表します。「バーチャルリアリティ(仮想現実)」のように使います。
タブーたぶー
問い社会の中で、触れたり口にしたりしてはいけないとされていることをカタカナ語で何という?
社会の中で、触れたり口にしたりしてはいけないとされていることで、「禁忌」と訳されます。
カテゴリーかてごりー
問い同じ性質をもつものをまとめた分類の枠組み(範疇)をカタカナ語で何という?(語末を伸ばす表記で)
同じ性質をもつものをまとめた分類の枠組みです。訳語の「範疇」とあわせて覚えておきましょう。
自律じりつ
問い他からの支配や命令を受けず、自分で決めた規範に従って行動することを漢字二字で何という?
他からの支配を受けず、自分で決めた規範に従って行動することです。対義語は「他律」です。
【関連】同音の「自立(独り立ちすること)」と区別してください。
本質ほんしつ
問いそのものをそのものたらしめている、根本的な性質を漢字二字で何という?
そのものをそのものたらしめている、根本的な性質です。対になるのは表に現れた「現象」です。
可視化かしか
問い目に見えないものを、図やデータなどで見えるようにすることを漢字三字で何という?
目に見えないものを、図やデータなどで見えるようにすることです。「問題を可視化する」のように使います。
ユートピアゆーとぴあ
問い現実には存在しない理想郷をカタカナ語で何という?
現実には存在しない理想郷のことです。トマス・モアの著作名に由来します。
エコロジーえころじー
問い生物と環境との関係を研究する学問、また自然環境を守ろうとする考え方をカタカナ語で何という?
生物と環境の関係を研究する学問、また自然環境を守ろうとする考え方で、「生態学」と訳されます。
演繹えんえき
問い一般的な前提から、論理によって個別の結論を導き出す推論を漢字二字で何という?
一般的な前提から、論理によって個別の結論を導く推論です。対義語は「帰納」です。
【関連】三段論法が代表例です。
帰納きのう
問い個々の具体的な事例から、共通する一般的な法則を導き出す推論を漢字二字で何という?
個々の具体的な事例から、共通する一般的な法則を導く推論です。対義語は「演繹」です。
【関連】「昨日」と同じ読みなので、書き間違いに注意してください。
メタファーめたふぁー
問い「〜のような」を使わずにたとえる隠喩をカタカナ語で何という?
「〜のような」を使わずにたとえる比喩(隠喩)です。「人生は旅だ」のような表現が例です。
レトリックれとりっく
問い言葉を効果的に使って表現する技術、修辞をカタカナ語で何という?
言葉を効果的に使って表現する技術(修辞)です。
【関連】「巧みなレトリック」は、うまい言い回しで人を説得することを指します。
ステレオタイプすてれおたいぷ
問いある社会で広く共有された、型にはまった単純なものの見方(紋切り型)をカタカナ語で何という?
社会で広く共有された、型にはまった単純なものの見方(紋切り型)です。偏見や決めつけにつながることがあります。
カタルシスかたるしす
問い悲劇などを見ることで心にたまった感情が解放され、すっきりすることをカタカナ語で何という?
悲劇などを見て、心にたまった感情が解放されることで、「浄化」と訳されます。
【関連】アリストテレスが悲劇の効果として述べた言葉です。
ヒューマニズムひゅーまにずむ
問い人間性を尊重し、人間の解放や幸福を目指す考え方をカタカナ語で何という?
人間性を尊重し、人間の解放や幸福を目指す考え方です。「人道主義」「人間中心主義」などと訳されます。
リアリズムりありずむ
問い現実をありのままに描こうとする写実主義や、理想より現実を重んじる態度をカタカナ語で何という?
現実をありのままに描く写実主義や、理想より現実を重んじる態度です。文学・美術では「写実主義」の意味で使われます。
シニカルしにかる
問い「冷笑的な」という意味を表すカタカナ語は?(「〜な」の形で使う語)
物事を冷ややかに見る「冷笑的な」という意味の語です。
【関連】名詞の「シニシズム」は「冷笑主義」と訳されます。
カオスかおす
問い秩序がなく、何もかも入り混じっている状態(混沌)をカタカナ語で何という?
秩序がなく、何もかも入り混じった状態(混沌)です。
【関連】対になるのは、秩序ある世界を意味する「コスモス」です。
自明じめい
問い証明や説明を必要とせず、それ自体ですでに明らかなことを漢字二字で何という?
証明や説明がなくても、それ自体で明らかなことです。
【関連】「自明の理」は、わかりきった道理のことです。
主体しゅたい
問い自らの意志で考え行動する存在を漢字二字で何という?
自らの意志で考え行動する存在です。対義語は「客体」で、「主体的に学ぶ」のように使います。
現象げんしょう
問い観察できる形で外に現れた出来事やありさまを漢字二字で何という?
観察できる形で外に現れた出来事やありさまです。哲学では「本質」と対比されます。
理性りせい
問い論理的に考えたり判断したりする心の働きを漢字二字で何という?
論理的に考え判断する心の働きです。近代は理性を重んじた時代とされます。
感性かんせい
問い外からの刺激を感じ取る心の働き、感受性を漢字二字で何という?(「理性」と対比される語)
外からの刺激を感じ取る心の働き(感受性)で、「理性」と対比されます。「感性豊かな人」のように使います。