国語(慣用句・ことわざ)の用語と解説

慣用句・ことわざ・四字熟語・故事成語。400 語のうち 151〜200 語目です。答えを隠して、問いから答えを思い出してから読むと、覚えやすくなります。

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足が出るあしがでる

問い使ったお金が予算をこえて、足りなくなることを表す慣用句は?

用意したお金の範囲から、はみ出してしまうことです。「旅行で少し足が出た」のように使います。

首を突っ込むくびをつっこむ

問い「よけいなことに(  )な」のように、興味をもって自分から物事に関わることを表す慣用句は?(体を乗り出して中をのぞきこむ様子からきた、体の一部を使った言い方)

外から首を入れてのぞきこむ様子からきています。人のことに深入りする場面で使うことが多い表現です。

尻に火がつくしりにひがつく

問い物事がさしせまって、あわてて取りかかることを表す慣用句は?(体の後ろのほうの部分を使った、「〜に火がつく」の形で)

後ろから火が迫ってくるように、のんびりしていられない状態です。「締め切り前日で尻に火がつく」と使います。

長い目で見るながいめでみる

問い今の様子だけで判断せず、将来のことまで考えて気長に見守ることを表す慣用句は?

目先のことにとらわれない見方のことです。「新人の成長は長い目で見る」のように使います。

蜂の巣をつついたようはちのすをつついたよう

問い大騒ぎになって、手がつけられない様子を、虫を使って表す慣用句は?(「〜よう」の形で)

巣をつつかれた蜂がいっせいに飛び出す様子からきています。「教室は蜂の巣をつついたような騒ぎになった」と使います。

白羽の矢が立つしらはのやがたつ

問い多くの人の中から、特に選び出されることを表す、矢を使った慣用句は?(「〜が立つ」の形で)

神が選んだ家の屋根に白い羽の矢を立てたという言い伝えからきています。今はよい意味で使うことが多い表現です。

虫の知らせむしのしらせ

問いよくないことが起こりそうだと、なんとなく感じることを、体の中にいる生き物が知らせるとたとえた慣用句は?

昔は体の中にいる虫が、気持ちや予感を起こすと考えられていました。 【関連】「虫の居所が悪い」も同じ考え方から生まれた言葉です。

揚げ足を取るあげあしをとる

問い人の言いまちがいや言葉じりをとらえて、からかったり責めたりすることを表す、相撲などの技からきた慣用句は?

相手が上げた足を取って倒す技からきています。「人の揚げ足を取ってばかりいる」と使います。

足元を見るあしもとをみる

問い相手の弱みにつけこんで、自分に有利になるようにすることを表す慣用句は?(体の一部を使った、「〜を見る」の形で)

かごかきが旅人の疲れた足元を見て、高い料金を求めたことからきたといわれます。

手塩にかけるてしおにかける

問い自分で世話をして、大切に育てることを表す慣用句は?(「〜にかける」の形で)

「手塩」は昔、食事のときに自分で味を調えるための塩で、自分の手で気を配る様子を表します。

一目置くいちもくおく

問い相手が自分よりすぐれていると認めて、敬意をはらうことを表す、囲碁からきた慣用句は?

囲碁で、弱い方が先に石を一つ置いて始めることからきています。「一目」は石一つのことです。

棚に上げるたなにあげる

問い「自分のことは(  )て人を責める」のように、都合の悪いことには知らん顔をして触れずにおくことを表す慣用句は?

棚に上げて手をつけずにおく様子からきています。自分の欠点を見ないふりをするときに使います。

口火を切るくちびをきる

問い話し合いなどで、だれよりも先に発言して、話のきっかけをつくることを表す慣用句は?

「口火」は火縄銃などに火をつけるための火のことです。「彼女の一言が議論の口火を切った」と使います。

目の上のこぶめのうえのこぶ|めのうえのたんこぶ

問い何かと自分のじゃまになる、目ざわりな目上の人などのたとえで、顔にできたものを使った慣用句は?

目の上にこぶがあると、うっとうしくて邪魔なことからきています。 【別解】目の上のたんこぶ

固唾をのむかたずをのむ

問い事の成り行きを心配して、息をこらしてじっと見守ることを表す、口の中にたまるつばを使った慣用句は?

「固唾」は緊張したときに口にたまるつばのことです。「固唾をのんで結果発表を待つ」と使います。

二の舞を演じるにのまいをえんじる|にのまいをえんずる

問い前の人と同じ失敗を繰り返すことを表す、舞楽からきた慣用句は?(「〜を演じる」の形で)

舞楽で、前の舞をまねて失敗してみせる舞からきています。 【別解】二の舞を演ずる 【関連】「二の舞を踏む」は「二の足を踏む」との混同で、誤りとされます。

後ろ髪を引かれるうしろがみをひかれる

問い心残りがあって、なかなか思い切れないことを表す、頭の一部を使った慣用句は?

後ろから髪を引っぱられて、前へ進めない様子にたとえています。「後ろ髪を引かれる思いで町を去る」と使います。

歯に衣着せぬはにきぬきせぬ|はにきぬをきせぬ

問い思ったことを遠慮せずに、はっきりと言うことを表す、衣服を使ったたとえの慣用句は?

歯に衣をかぶせて言葉をやわらげることをしない、という意味です。「歯に衣着せぬ物言い」と使います。 【別解】歯に衣を着せぬ

手をこまねくてをこまねく|てをこまぬく|うでをこまねく|うでをこまぬく

問い何もしないで、ただそばで見ているだけであることを表す、腕組みをする様子からきた慣用句は?

「こまねく」は腕を組むことです。「手をこまねいて見ているわけにはいかない」のように使います。 【別解】手をこまぬく/腕をこまねく/腕をこまぬく

肝に銘じるきもにめいじる|きもにめいずる

問い心に深くきざみつけて、決して忘れないようにすることを表す、内臓を使った慣用句は?

「肝」は心の奥、「銘じる」は金属などに文字を刻むことです。「先生の教えを肝に銘じる」と使います。 【別解】肝に銘ずる

頭角を現すとうかくをあらわす

問い才能や実力が、ほかの人よりも目立ってすぐれてくることを表す、獣の頭のつのにたとえた慣用句は?

群れの中で、頭のつのが一つだけ高く見える様子からきています。「若手が頭角を現す」と使います。

青筋を立てるあおすじをたてる

問いこめかみに血管が浮き出るほど、激しく怒ることを表す、色を使った慣用句は?

「青筋」は皮膚の上から青く見える血管のことです。「青筋を立てて怒る」のように使います。

眉につばをつけるまゆにつばをつける|まゆにつばをぬる

問いだまされないように用心することを表す、顔の一部を使った慣用句は?

眉をつばでぬらすと、きつねやたぬきに化かされないという言い伝えからきています。 【別解】眉につばを塗る 【関連】疑わしいものを「眉唾もの」というのも同じ言い伝えからです。

足が早いあしがはやい

問い魚などの食べ物が、腐りやすいことを表す慣用句は?(「〜が早い」の形で)

走るのが速いという意味のほかに、食べ物がすぐに傷むことも表します。「さばは足が早い」と使います。

鎬を削るしのぎをけずる

問い力が同じくらいの者どうしが、激しく争うことを表す、刀からきた慣用句は?

「鎬」は刀の刃と背の間の盛り上がった部分で、そこが削れるほど激しく切り合う様子からきています。

溜飲が下がるりゅういんがさがる|りゅういんをさげる

問い胸のつかえがとれたように、不平や不満が消えて気持ちがすっきりすることを表す慣用句は?(胃からこみ上げる液を使った、「〜が下がる」の形で)

「溜飲」は胃から上がってくる酸っぱい液のことで、それが下がって胸がすっとする様子を表します。 【別解】溜飲を下げる

鳴りを潜めるなりをひそめる

問い目立った活動をやめて、すっかりおとなしくしていることを表す慣用句は?(「〜を潜める」の形で)

「鳴り」は物音のことで、音を立てずに静かにしている様子です。「最近あのチームは鳴りを潜めている」と使います。

二の句が継げないにのくがつげない

問いあきれてしまって、次に言う言葉が出てこないことを表す、数字が出てくる慣用句は?

「二の句」は次に言う言葉のことです。 【関連】「開いた口がふさがらない」も、あきれて物が言えない様子を表します。

図星を指すずぼしをさす

問い相手の考えや隠していることを、ぴたりと言い当てることを表す、弓の的の中心からきた慣用句は?

「図星」は弓の的の真ん中の黒い点です。言い当てられたときは「図星だ」ともいいます。

横車を押すよこぐるまをおす

問い道理に合わないことを、無理に押し通すことを表す、乗り物を使った慣用句は?

車を横から押して無理に動かそうとする様子からきています。「会議で横車を押す」のように使います。

埒が明かないらちがあかない

問い物事が片付かず、いつまでたっても決着がつかないことを表す、囲いの柵からきた慣用句は?(「〜が明かない」の形で)

「埒」は馬場などを囲む柵のことで、柵が開かないと先へ進めないことからきています。

間髪を入れずかんはつをいれず

問い少しの時間も置かずに、すぐさまという意味を表す慣用句は?(髪の毛一本入るすきまもない、というたとえ)

「間、髪を入れず」と区切り、「かんぱつ」と読むのは誤りです。中国の古い書物からきた言葉です。

一矢を報いるいっしをむくいる|いっしむくいる

問いやられてばかりではなく、わずかでも反撃や仕返しをすることを表す、弓矢からきた慣用句は?

敵の攻撃に、せめて矢を一本でも射返すことからきています。「最終回に一矢を報いた」と使います。 【別解】一矢報いる

檄を飛ばすげきをとばす

問い自分の主張や考えを広く人々に知らせて、行動を起こすよう呼びかけることを表す慣用句は?

「檄」は人々に呼びかける文書です。 【関連】「激励する」という意味で使うのは本来の用法ではないとされます。

歯牙にもかけないしがにもかけない

問いまったく問題にせず、相手にしないことを表す、歯ときばを使った慣用句は?

「歯牙」は歯ときばのことで、かみつく値打ちもないという意味です。「批判を歯牙にもかけない」と使います。

臍を噛むほぞをかむ

問い今さらどうにもならないことを、深く後悔することを表す、へその別の言い方を使った慣用句は?

自分のへそをかもうとしても口が届かないことからきています。「あとで臍を噛むことになる」と使います。

枚挙にいとまがないまいきょにいとまがない

問い一つ一つ数え上げていたらきりがないほど、たくさんあることを表す慣用句は?

「枚挙」は一つ一つ数え上げること、「いとま」はひまのことです。「失敗例は枚挙にいとまがない」と使います。

口をぬぐうくちをぬぐう

問い悪いことをしておきながら、何もしなかったような顔をして知らんぷりをすることを表す慣用句は?(「口を〜」の形で)

こっそり食べたあと、口をふいて食べていないふりをする様子からきています。

糊口をしのぐここうをしのぐ|くちにのりする|くちをのりする

問いやっとのことで生活費をかせいで、貧しく暮らしていくことを表す、かゆをすするたとえからきた慣用句は?

「糊口」はかゆで口をうるおすことです。「アルバイトで糊口をしのぐ」のように使います。 【別解】口に糊する/口を糊する

気脈を通じるきみゃくをつうじる|きみゃくをつうずる

問い表に出さず、ひそかに連絡をとって気持ちや考えを通わせ合うことを表す慣用句は?(「〜を通じる」の形で)

「気脈」は血の通う道のことで、そこから気持ちのつながりを表します。「敵と気脈を通じる」のように使います。 【別解】気脈を通ずる

等閑に付すとうかんにふす

問い物事をいいかげんに扱って、ほうっておくことを表す慣用句は?(「〜に付す」の形で)

「等閑」はなおざりのことで、「なおざり」とも読みます。「この問題を等閑に付すことはできない」と使います。

嚆矢とするこうしとする

問い「日本の鉄道はこれを(  )」のように、物事の始まり・最初であることを表す、かぶら矢からきた慣用句は?

「嚆矢」は音を立てて飛ぶかぶら矢で、昔の中国で戦いの始まりに射たことからきています。

轍を踏むてつをふむ|ぜんしゃのてつをふむ

問い前の人と同じ失敗を繰り返すことを、前を走った車の車輪の跡にたとえた慣用句は?(「〜を踏む」の形で)

「轍」は車輪の跡のことで、前の人と同じ失敗を繰り返すことを表します。 【別解】前車の轍を踏む 【関連】似た意味の「二の舞を演じる」は舞楽からきた言葉です。

堂に入るどうにいる

問い学問や技芸が深くきわまり、すっかり身について立派であることを表す慣用句は?(「〜に入る」の形で)

『論語』の、建物の奥の部屋へ進む話からきた言葉です。「どうにはいる」と読むのは誤りです。

片腹痛いかたはらいたい

問い身のほど知らずの言動が、ばかばかしくて見ていられないことを表す、体の一部を使った慣用句は?

もとは「傍ら痛い(そばで見ていて心苦しい)」で、のちに「片腹」と書くようになったといわれます。

豚に真珠ぶたにしんじゅ

問い値打ちのわからない者に貴重なものを与えても、むだであることのたとえで、家畜と宝石が出てくることわざは?

新約聖書の言葉がもとになっています。 【関連】同じ意味の「猫に小判」は、身近な動物と昔のお金が出てくるほうです。

河童の川流れかっぱのかわながれ

問いその道の名人でも、ときには失敗することがあるという意味の、水の中にすむ想像上の生き物が出てくることわざは?

泳ぎの得意な河童でも、川に流されることがあるというたとえです。 【関連】「猿も木から落ちる」も同じ意味です。

弘法にも筆の誤りこうぼうにもふでのあやまり|こうぼうもふでのあやまり

問いその道の名人でも、ときには失敗することがあるという意味の、書の名人として知られる平安時代の僧が出てくることわざは?

「弘法」は弘法大師(空海)のことです。字の上手な空海でも書き誤ることがある、というたとえです。 【別解】弘法も筆の誤り

笑う門には福来るわらうかどにはふくきたる

問いいつも笑い声があふれ、明るく暮らしている家には、自然と幸せがやって来るという意味のことわざは?

この「門」は家や家族のことで、「かど」と読みます。いろはかるたなどでもおなじみのことわざです。

雨降って地固まるあめふってじかたまる

問いもめごとなど悪いことが起こったあとは、かえって前よりも物事がうまくおさまるという意味の、天気が出てくることわざは?

雨が降ったあとの地面は、乾くと前よりも固くなることからきています。けんかのあと仲が深まったときに使います。