国語(慣用句・ことわざ)の用語と解説

慣用句・ことわざ・四字熟語・故事成語。400 語のうち 201〜250 語目です。答えを隠して、問いから答えを思い出してから読むと、覚えやすくなります。

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二兎を追う者は一兎をも得ずにとをおうものはいっとをもえず|にとをおうものはいっとをえず

問い欲ばって二つのことを同時にしようとすると、結局どちらもうまくいかないという意味の、耳の長い動物が出てくることわざは?

「兎」はうさぎのことで、西洋のことわざがもとです。 【別解】二兎を追う者は一兎を得ず 【関連】同じ意味の「虻蜂取らず」は、二種類の虫が出てくるほうです。

嘘も方便うそもほうべん

問い物事をうまく運ぶためには、ときには事実でないことを言うのも必要だという意味のことわざは?

「方便」は仏教の言葉で、人を正しい教えに導くための仮の手段のことです。うそをつく言い訳に多用するのは避けたいところです。

好きこそ物の上手なれすきこそもののじょうずなれ

問い興味があって楽しんでいることは、熱心に取り組むので、自然と上達するという意味のことわざは?

好きなことには熱心に取り組むので、自然と上達するという意味です。 【関連】好きなのに上手ではないことは「下手の横好き」といいます。

三人寄れば文殊の知恵さんにんよればもんじゅのちえ

問い特別にすぐれた人でなくても、何人か集まって相談すれば、よい考えが浮かぶという意味の、知恵の仏が出てくることわざは?

「文殊」は知恵をつかさどる文殊菩薩のことで、ふつうの人も三人集まれば文殊のような知恵が出るという意味です。

時は金なりときはかねなり

問い時間はとても貴重なものだから、むだにしてはいけないという意味の、西洋から伝わった短いことわざは?

英語の「Time is money.」を訳した言葉です。時間はお金と同じくらい大切だ、という教えです。

鬼に金棒おににかなぼう

問いもともと強い者が、さらに強いものを手に入れて、ますます強くなることのたとえで、昔話に出てくる怪物が出てくることわざは?

力の強い鬼が、鉄の棒まで持つとさらに強くなることからきています。 【関連】「虎に翼」も同じ意味です。

寝る子は育つねるこはそだつ

問いぐっすりよく眠る子どもは、体が丈夫に育つという意味のことわざは?

眠っている間に体が育つので、子どもには十分な睡眠が大切だという教えです。手のかからない子をほめるときにも使います。

一寸の虫にも五分の魂いっすんのむしにもごぶのたましい

問いどんなに小さく弱い者にも、それなりの意地や考えがあるから、ばかにしてはいけないという意味の、昔の長さの単位が出てくることわざは?

一寸は約3センチ、五分はその半分です。体の半分もの魂があるのだから、小さな者もあなどれないというたとえです。

七転び八起きななころびやおき

問い何度失敗してもくじけず、そのたびに立ち上がってがんばることを表す、二つの数字が出てくることわざは?

七回転んでも八回起き上がる、という意味です。 【関連】四字熟語では「七転八起(しちてんはっき)」と書きます。

泣きっ面に蜂なきっつらにはち|なきつらにはち

問い困っているときに、さらに困ったことが重なることのたとえで、人を刺す虫が出てくることわざは?

泣いている顔を、さらに蜂が刺すというたとえです。 【別解】泣き面に蜂 【関連】同じ意味の「弱り目に祟り目」には、生き物は出てきません。

焼け石に水やけいしにみず

問い少しばかりの助けや努力では、まったく効き目がないことのたとえで、熱くなったものに液体をかける様子のことわざは?

真っ赤に焼けた石に少しの水をかけても、すぐ蒸発して石は冷えないことからきています。

腐っても鯛くさってもたい

問いすぐれたものは、古くなったりいたんだりしても、それなりの値打ちを失わないことのたとえで、お祝いの席に出る魚が出てくることわざは?

鯛は「めでたい」に通じる高級な魚です。少し傷んでも、ほかの魚よりは値打ちがあるというたとえです。

安物買いの銭失いやすものがいのぜにうしない

問い値段の安いものを買うと、品質が悪くてすぐだめになり、結局は損をするという意味のことわざは?

「銭」は昔のお金のことです。安さだけで選ぶと買い直すことになり、かえってお金がかかるという教えです。

口は災いの元くちはわざわいのもと|くちはわざわいのかど

問いうっかり言った言葉がもとで、思わぬ災難を招くことがあるから気をつけよ、という意味の、体の部分を表す漢字一字で始まることわざは?

この「口」は言葉のことです。余計なことを言うと災難のもとになるという教えです。 【別解】口は災いの門(かど)

出る杭は打たれるでるくいはうたれる

問い才能があって目立つ人や出しゃばる人は、ほかの人から憎まれたり、じゃまをされたりしやすいという意味のことわざは?

並べて打ちこむ杭のうち、一本だけ高く出ているものはたたかれてそろえられることからきています。

住めば都すめばみやこ

問いどんなに不便な所でも、長く暮らして慣れてしまえば、そこがいちばんよい所に思えてくるという意味のことわざは?

「都」は、にぎやかで暮らしやすい所のことです。どんな土地にも、慣れれば愛着がわいてくるという意味です。

失敗は成功のもとしっぱいはせいこうのもと|しっぱいはせいこうのはは

問いうまくいかなかったときに、原因を反省して改めれば、次はかえってうまくいくという意味のことわざは?

失敗から学ぶことが、次の成功につながるという教えです。 【別解】失敗は成功の母

後悔先に立たずこうかいさきにたたず

問いやってしまってから悔やんでも取り返しはつかないから、前もってよく考えよという意味の、「〜に立たず」で終わることわざは?

「後悔」はあとで悔やむことです。悔しい思いは、いつも事が終わったあとにやって来るという意味です。

負けるが勝ちまけるがかち

問い無理に争わず相手に一歩ゆずるほうが、結局は自分のためになるという意味の、「勝ち」と反対の意味の言葉で始まることわざは?

争いを避けて譲ることが、長い目で見れば勝つことにつながるという教えです。 【関連】「逃げるが勝ち」も似た意味です。

可愛い子には旅をさせよかわいいこにはたびをさせよ

問いわが子が大切なら、甘やかさずに家から遠くへ出し、世の中の苦労を経験させたほうがよいという意味のことわざは?

昔の旅はとてもつらく危険なものでした。だからこそ、子を大きく成長させる経験になるという意味です。

壁に耳あり障子に目ありかべにみみありしょうじにめあり

問い秘密の話は、どこでだれが聞いたり見たりしているかわからないから気をつけよという意味の、家の仕切りが二つ出てくることわざは?

壁の向こうで聞き耳を立てたり、障子の穴からのぞいたりする人がいるかもしれない、というたとえです。

立つ鳥跡を濁さずたつとりあとをにごさず|とぶとりあとをにごさず

問い立ち去るときは、あとが見苦しくないよう、きれいに後始末をするべきだという意味の、水辺の生き物が出てくることわざは?

水鳥が飛び立ったあとの水辺は、濁らずきれいなままであることからきています。引っ越しや卒業のときによく使います。 【別解】飛ぶ鳥跡を濁さず

一寸先は闇いっすんさきはやみ

問い未来のことは、ほんの少し先でもまったく予想できないという意味の、昔の長さの単位が出てくることわざは?

「一寸」は約3センチのことです。ほんのすぐ先でさえ真っ暗で何も見えない、というたとえです。

習うより慣れよならうよりなれよ

問い物事は人から教わったり本で学んだりするより、実際に何度もやって体で覚えるほうが身につくという意味のことわざは?

頭で理解するだけでなく、繰り返し練習することが上達の近道だという教えです。スポーツや楽器でよく使います。

三つ子の魂百までみつごのたましいひゃくまで

問い幼いころに身についた性質は、年をとっても変わらないという意味の、幼い子どもが出てくることわざは?

「三つ子」は三歳の子どものことです。 【関連】同じ意味の「雀百まで踊り忘れず」は、小鳥が出てくるほうです。

蛙の子は蛙かえるのこはかえる

問い子どもは親に似るもので、平凡な親の子はやはり平凡になるという意味の、池や田にすむ生き物が出てくることわざは?

おたまじゃくしは親と姿が違っても、やがて親と同じ姿になることからきています。 【関連】「瓜の蔓に茄子はならぬ」も似た意味です。

鳶が鷹を生むとんびがたかをうむ|とびがたかをうむ

問い平凡な親から、すぐれた子どもが生まれることのたとえで、二種類の鳥が出てくることわざは?

鳶も鷹もタカの仲間ですが、鷹のほうが立派な鳥とされています。 【関連】「蛙の子は蛙」と反対の意味です。

医者の不養生いしゃのふようじょう

問い人には立派なことを言いながら、自分では実行しないことのたとえで、病気を治す仕事をする人が出てくることわざは?

人に健康の大切さを説く医者が、自分の体には気をつけないことからきています。 【関連】「紺屋の白袴」も似た意味です。

寝耳に水ねみみにみず

問い思いがけない知らせや出来事に、突然びっくりすることのたとえで、眠っているときの体の一部が出てくることわざは?

眠っているときに耳に水が入ってくると、驚いて飛び起きることからきています。 【関連】「青天の霹靂」も似た意味です。

論より証拠ろんよりしょうこ

問いあれこれ言い合うより、実際に確かなものを示すほうが、物事ははっきりするという意味のことわざは?

いろはかるたにも入っている有名なことわざです。口で説明するより、実物を見せるのがいちばんだという意味です。

二度あることは三度あるにどあることはさんどある

問い同じようなことが二回続いて起こると、もう一回起こりやすいから気をつけよという意味のことわざは?

失敗や事故が続いたときに、油断しないよう注意する言葉です。 【関連】反対の意味の「三度目の正直」と混同しないよう注意します。

頭隠して尻隠さずあたまかくしてしりかくさず

問い悪いことや欠点の一部だけを隠して、全部隠したつもりでいるおろかさのたとえで、体の部分が二つ出てくることわざは?

キジが草むらに頭だけ突っこんで、尾が見えているのに隠れたつもりでいる様子からきています。

鉄は熱いうちに打ててつはあついうちにうて

問い人をきたえるなら心が素直な若いうちがよい、また物事は時機をのがさずに行えという意味の、金属が出てくることわざは?

鉄は熱して赤くやわらかいうちにたたかないと、形を変えられないことからきています。西洋のことわざです。

親の心子知らずおやのこころこしらず

問い親が子どものことを深く思っていても、子どもはその気持ちに気づかず、勝手なふるまいをするという意味のことわざは?

子どもは親の苦労や愛情になかなか気づかないものだ、という意味です。親になってはじめてわかることも多いものです。

類は友を呼ぶるいはともをよぶ

問い考え方や好みの似た者どうしは、自然に集まって仲間になるという意味の、動物が出てこない、「呼ぶ」で終わることわざは?

「類」は同じ種類・仲間のことです。 【関連】同じ意味の「牛は牛連れ馬は馬連れ」は、動物が出てくるほうです。

人の噂も七十五日ひとのうわさもしちじゅうごにち

問い世間のうわさはいっときのもので、しばらくたてば自然に忘れられるという意味の、日数が出てくることわざは?

どんなに噂になっても、七十五日(二か月半ほど)もたてば人々は忘れてしまう、という意味です。

石橋を叩いて渡るいしばしをたたいてわたる

問い非常に用心深く物事を行うことのたとえで、丈夫な橋が出てくることわざは?

壊れそうにない石の橋でも、たたいて確かめてから渡るほど慎重だということです。用心しすぎる人をからかうときにも使います。

果報は寝て待てかほうはねてまて

問い幸運は人の力ではどうにもならないから、あせらずに時機が来るのを待つのがよいという意味の、眠ることが出てくることわざは?

「果報」は幸運のことです。やるべきことをしたら、あとはあせらず気長に待つのがよいという意味です。

対岸の火事たいがんのかじ

問い自分には関係がなく、少しも痛みを感じない出来事のたとえで、川の向こう側で起きた災害が出てくることわざは?

川の向こう岸の火事は、こちらに燃え移る心配がないことからきています。「対岸の火事と思わず備える」のように使います。

知らぬが仏しらぬがほとけ

問い本当のことを知れば腹が立つことも、何も知らないでいれば、心穏やかでいられるという意味のことわざは?

知らなければ仏様のように穏やかでいられる、という意味です。何も知らない人をからかったり気の毒がったりするときにも使います。

月とすっぽんつきとすっぽん

問い二つのものの違いがあまりにも大きく、比べものにならないことのたとえで、夜空に光るものと水辺の生き物が出てくることわざは?

どちらも丸い形ですが、美しい月と甲羅のすっぽんでは比べものにならない、というたとえです。

海老で鯛を釣るえびでたいをつる

問いわずかな元手や手間で、大きな利益を得ることのたとえで、二種類の海の生き物が出てくることわざは?

小さな海老をえさにして、高級な鯛を釣り上げることからきています。略して「えびたい」ともいいます。

目は口ほどに物を言うめはくちほどにものをいう

問い気持ちのこもった目つきは、言葉で話すのと同じくらい、相手に気持ちを伝えるという意味のことわざは?

口では何も言わなくても、目を見れば本当の気持ちがわかる、ということです。

仏の顔も三度ほとけのかおもさんど|ほとけのかおもさんどまで

問いどんなに穏やかでやさしい人でも、何度もひどいことをされれば、最後には怒るという意味のことわざは?

慈悲深い仏様でも、顔を三度もなでられれば腹を立てる、というたとえです。 【別解】仏の顔も三度まで

雨垂れ石を穿つあまだれいしをうがつ|てんてきいしをうがつ

問い小さな力でも根気よく続ければ、やがて大きなことを成しとげられるという意味の、屋根から落ちるしずくが出てくることわざは?

軒から落ちる雨のしずくも、同じ所に落ち続ければ石に穴をあける、というたとえです。「穿つ」は穴をあけることです。 【別解】点滴石を穿つ

聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥きくはいっときのはじきかぬはいっしょうのはじ|きくはいちじのはじきかぬはいっしょうのはじ

問い知らないことを人にたずねるのはその場では恥ずかしいが、たずねずにいると、ずっと恥をかくことになるという意味のことわざは?

わからないことは、恥ずかしがらずにその場で聞くのがよいという教えです。「一時」は「いっとき」と読むことが多い言葉です。

郷に入っては郷に従えごうにいってはごうにしたがえ|ごうにいればごうにしたがえ

問いよその土地や集団に入ったら、そこの習慣ややり方に合わせるのがよいという意味のことわざは?

「郷」は村や土地のことです。 【別解】郷に入れば郷に従え 【関連】英語にも「ローマではローマ人のするようにせよ」という似たことわざがあります。

暖簾に腕押しのれんにうでおし

問いいくら働きかけても、相手に手ごたえや張り合いがまったくないことのたとえで、店の入り口にかける布が出てくることわざは?

垂れ下がった暖簾を腕で押しても、ふわりと動くだけで手ごたえがないことからきています。 【関連】「糠に釘」も同じ意味です。

虻蜂取らずあぶはちとらず

問い欲ばって二つのものを同時にねらうと、結局どちらも手に入らないという意味の、二種類の虫が出てくることわざは?

虻と蜂の両方を捕まえようとして、どちらにも逃げられることからきています。 【関連】「二兎を追う者は一兎をも得ず」と同じ意味です。

喉元過ぎれば熱さを忘れるのどもとすぎればあつさをわすれる

問い苦しいことも、過ぎ去ってしまえばすぐに忘れてしまうという意味の、首の部分が出てくることわざは?

熱い食べ物も、のどを通り過ぎれば熱さを感じなくなることからきています。受けた恩を忘れることにも使います。