国語(慣用句・ことわざ)の用語と解説
慣用句・ことわざ・四字熟語・故事成語。400 語のうち 301〜350 語目です。答えを隠して、問いから答えを思い出してから読むと、覚えやすくなります。
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一長一短いっちょういったん
問いよいところもあれば、悪いところもあることを表す、漢数字の「一」が二回入る四字熟語は?
「長」は長所、「短」は短所のことです。「どちらの案にも一長一短がある」のように使います。
自業自得じごうじとく
問い自分のした悪い行いの報いを、自分自身が受けることを表す、「自」の字が二回入る四字熟語は?
「業」は仏教で行いのことで、「ぎょう」ではなく「ごう」と読みます。
【関連】似た言葉に「因果応報」があります。
八方美人はっぽうびじん
問いだれからもよく思われようと、だれにでも愛想よくふるまう人を、悪い意味で表す四字熟語は?
「八方」はあらゆる方向のことです。どこから見ても美しい人という意味から、悪い意味で使われるようになりました。
四苦八苦しくはっく
問い非常に苦しみ、さんざん苦労することを表す、もとは仏教で説く人間のあらゆる苦しみを表した、漢数字が二つ入る四字熟語は?
生・老・病・死の「四苦」に四つの苦しみを加えて「八苦」といいます。「準備に四苦八苦した」のように使います。
五十歩百歩ごじっぽひゃっぽ|ごじゅっぽひゃっぽ
問い少しのちがいはあっても、本質的には大差がないことを表す、戦場から逃げた兵士の話から生まれた故事成語は?
五十歩逃げた兵が百歩逃げた兵を笑ったが、逃げたことは同じだという『孟子』の話からきています。
百発百中ひゃっぱつひゃくちゅう
問い放った矢がすべて命中することから、予想や計画などがすべて当たることを表す故事成語は?
百歩離れた柳の葉を射て、百回とも当てた弓の名人の話が『史記』にあります。
天高く馬肥ゆる秋てんたかくうまこゆるあき|てんたかくうまこゆ|しゅうこうばひ
問い秋の、空が澄みわたって高く見え、食欲も増すすばらしい季節を表す、馬が出てくる故事成語は?
もとは、秋に馬が太ると北方の民族が攻めてくるので用心せよ、という中国の戒めの言葉でした。
【別解】天高く馬肥ゆ/秋高馬肥(しゅうこうばひ)
塞翁が馬さいおうがうま|にんげんばんじさいおうがうま|じんかんばんじさいおうがうま
問い人生の幸不幸は予測できないことを表す、国境のとりでの近くに住む老人と馬の話から生まれた故事成語は?(「〜が馬」の形で)
逃げた馬が名馬を連れて帰るなど、幸不幸が次々入れかわる『淮南子』の話です。
【別解】人間万事塞翁が馬
登竜門とうりゅうもん
問いそこを通れば出世できるという、成功への関門を表す、急流をのぼりきった鯉が竜になるという言い伝えから生まれた故事成語は?
黄河の急流「竜門」をのぼった鯉は竜になるという言い伝えです。「芥川賞は作家の登竜門だ」のように使います。
弱肉強食じゃくにくきょうしょく
問い強い者が弱い者をえじきにして栄えることを表す、「肉」と「食」の字が入る四字熟語は?
弱い者の肉を強い者が食べる、という意味です。動物の世界や、厳しい競争社会のたとえに使います。
心機一転しんきいってん
問いあることをきっかけに、気持ちをすっかり入れかえることを表す四字熟語は?
「機」は心の動きのことで、「心気」と書くのは誤りです。「新年度、心機一転して取り組む」のように使います。
単刀直入たんとうちょくにゅう
問い前置きなしに、いきなり話の中心に入ることを表す、一本の刀で敵の中に切りこむ様子からできた四字熟語は?
一本の刀(単刀)を持って敵陣にまっすぐ切りこむ様子からきています。「短刀」と書くのは誤りです。
一部始終いちぶしじゅう
問い物事の始めから終わりまで、全部のことを表す四字熟語は?
もとは一冊の書物(一部)を始めから終わりまで読むことでした。「事件の一部始終を話す」のように使います。
無我夢中むがむちゅう
問い自分のことを忘れるほど、ある物事に熱中する様子を表す、夢の中にいるような状態にたとえた四字熟語は?
「無我」は自分を忘れることで、「夢中」と合わせて我を忘れるほど熱中する様子を表します。
一進一退いっしんいったい
問い進んだり後もどりしたりすることや、状態がよくなったり悪くなったりすることを表す四字熟語は?
一歩進んで一歩下がる様子です。「病状は一進一退だ」「一進一退の攻防」のように使います。
危機一髪ききいっぱつ
問いかみの毛一本ほどのわずかな差で、たいへんな危険にさらされる瀬戸際を表す四字熟語は?
「一髪」は髪の毛一本のことです。「一発」と書くのは誤りなので注意します。
三寒四温さんかんしおん
問い冬から春先にかけて、寒い日が三日ほど続いたあと暖かい日が四日ほど続くことを表す四字熟語は?
もとは中国北部や朝鮮半島の冬の天気を表した言葉です。日本では春が近づく時期によく使います。
破竹の勢いはちくのいきおい
問い止めることができないほど激しい勢いを表す、竹を割るときの様子にたとえた故事成語は?(「〜の勢い」の形で)
竹は最初の節を割ると、あとは一気に割れていくことからきています。「破竹の勢いで勝ち進む」のように使います。
株を守るかぶをまもる|くいぜをまもる|かぶをまもりてうさぎをまつ|くいぜをまもりてうさぎをまつ|しゅしゅ
問い古い習慣にこだわって融通がきかないことを表す、切り株にぶつかったうさぎをまた待ち続けた農夫の話から生まれた故事成語は?
『韓非子』の話で、童謡「待ちぼうけ」のもとになりました。漢文では「株」を「くいぜ」と読みます。
【別解】株を守りて兎を待つ/守株(しゅしゅ)
烏合の衆うごうのしゅう
問い規律も統一もなく、ただ寄り集まっただけの人々を表す、カラスの群れにたとえた故事成語は?
カラスの群れにはまとまりがないことからきています。「烏」は「鳥」より横棒が一本少ない字です。
三顧の礼さんこのれい
問い目上の人が、すぐれた人を礼をつくして迎えることを表す、劉備が諸葛孔明の家を三度たずねた話から生まれた故事成語は?
劉備は三度目にやっと孔明に会え、軍師に迎えることができました。「顧」は訪ねるという意味です。
断腸の思いだんちょうのおもい
問いはらわたがちぎれるほどの、非常につらく悲しい気持ちを表す、子を奪われた母猿の話から生まれた故事成語は?(「〜の思い」の形で)
子猿を追いかけて死んだ母猿の腸がずたずたにちぎれていた、という話からきています。
逆鱗に触れるげきりんにふれる
問い目上の人をひどく怒らせることを表す、竜のあごの下に一枚だけ逆さに生えたうろこの話から生まれた故事成語は?
竜のあごの下の逆さのうろこに触れると竜が怒って人を殺す、という『韓非子』の話からきています。目上の人に使います。
電光石火でんこうせっか
問い動作がきわめてすばやいことを表す、いなずまの光や、石を打ち合わせたときに出る火花にたとえた四字熟語は?
いなずまや火打ち石の火花が一瞬で消えることからきています。「電光石火の早わざ」のように使います。
千差万別せんさばんべつ|せんさまんべつ
問い多くのものに、それぞれさまざまなちがいがあることを表す、漢数字の「千」と「万」が入る四字熟語は?
「せんさばんべつ」と読むのがふつうで、「せんさまんべつ」とも読みます。
【関連】似た言葉に「十人十色」があります。
優柔不断ゆうじゅうふだん
問いぐずぐずしていて、なかなか物事を決められないことを表す四字熟語は?
「優柔」は煮えきらないこと、「不断」は決断できないことです。
【関連】反対の意味の言葉に「即断即決」があります。
意気投合いきとうごう
問いおたがいの気持ちや考えがぴったり合い、すぐに親しくなることを表す四字熟語は?
「意気」は気持ち、「投合」はぴったり合うことです。「初対面で意気投合した」のように使います。
試行錯誤しこうさくご
問い何度も試みて失敗を重ねながら、だんだんとよい方法を見つけていくことを表す四字熟語は?
「錯誤」はまちがいのことです。「試行錯誤を繰り返して完成させた」のように使います。
誠心誠意せいしんせいい
問いうそやいつわりのないまごころをこめて、相手に接することを表す、同じ漢字が二回入る四字熟語は?
「誠」が二回出てくる言葉です。「誠心誠意おわびする」のように、まごころをこめる様子を表します。
適材適所てきざいてきしょ
問いその人の能力や性格にふさわしい地位や仕事につかせることを表す四字熟語は?
もとは、建物の木材をそれぞれ合った場所に使うことです。「適」が二回入ります。
日進月歩にっしんげっぽ
問い日ごと月ごとに、絶えず進歩し続けることを表す四字熟語は?
「月歩」は「げっぽ」と読みます。「科学技術は日進月歩だ」のように使います。
助長じょちょう
問い余計な手助けをして、かえって害を与えることを表す、苗を早く育てようと引っぱって枯らした人の話から生まれた故事成語は?(漢字二字で)
『孟子』の話です。今は「悪い傾向を助長する」のように、よくない方向へ強めることに使います。
一網打尽いちもうだじん
問い悪人の一味などを、一度に残らず全部捕らえることを表す、一回打った網で魚をとり尽くすことにたとえた故事成語は?
網を一回打っただけで、魚を全部とってしまうことからきています。「犯人グループを一網打尽にする」のように使います。
五里霧中ごりむちゅう
問い方角も分からないほど深いもやの中にいるように、様子がつかめず、どうすればよいか見当がつかないことを表す、数字が入る故事成語は?
仙術で五里四方に霧を起こした人の話からきています。「霧」を「夢」と書くのは誤りです。
孟母三遷もうぼさんせん
問い子どもの教育には環境が大切だという教えを表す、孟子の母が三度住まいを移した話から生まれた四字の故事成語は?
墓地の近く、市場の近くと引っ越し、学校の近くに移ってやっと孟子が勉強を始めた、という話です。
先んずれば人を制すさきんずればひとをせいす
問い人より先に物事を行えば有利な立場に立てる、という意味の、『史記』に出てくる故事成語は?(「〜ば〜を〜」の形で)
秦への反乱が起こったころ、先手をとるよう勧めた『史記』の言葉からきています。
【関連】「先手必勝」と似た意味です。
過ぎたるは猶及ばざるが如しすぎたるはなおおよばざるがごとし|すぎたるはおよばざるがごとし
問い物事は、やりすぎることは足りないことと同じくらいよくない、という意味の『論語』の言葉から生まれた故事成語は?
孔子が二人の弟子を比べて言った言葉です。ちょうどよい程度(中庸)が大切だという教えです。
【別解】過ぎたるは及ばざるが如し
公明正大こうめいせいだい
問い公平で、かくしごとがなく、堂々として正しい様子を表す四字熟語は?
「公明」は公平で隠しごとがないこと、「正大」は正しく堂々としていることです。
有名無実ゆうめいむじつ
問い名前や評判ばかりで、それにともなう中身がないことを表す、「有る」と「無い」が対になった四字熟語は?
名前は有るが実質が無い、という意味です。「この規則は有名無実になっている」のように使います。
言語道断ごんごどうだん
問い言葉で言い表せないほどひどいこと、もってのほかであることを表す四字熟語は?
もとは仏教で、真理は言葉では言い表せないという意味でした。「言語」を「ごんご」と読むのがポイントです。
用意周到よういしゅうとう
問い細かなところまで心をくばって準備がしてあり、手落ちがないことを表す、「周」の字が入る四字熟語は?
「周到」は、すみずみまで行き届いていることです。「用意周到に計画を立てる」のように使います。
圧巻あっかん
問い書物や劇などの中で、いちばんすぐれた部分を表す、昔の中国の役人試験で最優秀の答案をいちばん上に載せたことから生まれた故事成語は?(漢字二字で)
「巻」は答案のことです。最優秀の答案がほかの答案を上から押さえることからきています。
雌雄を決するしゆうをけっする|しゆうをけっす
問い戦って、勝ち負けや優劣をはっきりさせることを表す、生き物のめすとおすを表す言葉が入る故事成語は?
「雌雄」はめすとおすのことで、勝ち負けのたとえになりました。項羽が劉邦に一騎打ちを申し込んだ話からきています。
【別解】雌雄を決す
青天の霹靂せいてんのへきれき
問い思いがけず突然起こる大事件や、大きな衝撃を表す、よく晴れた空に突然鳴りひびく雷にたとえた故事成語は?
「霹靂」は激しい雷のことで、南宋の詩人・陸游の詩からきています。「晴天」と書くのは誤りです。
鶏口牛後けいこうぎゅうご
問い大きな集団の末端にいるより、小さな集団でもその長になるほうがよい、という意味の四字の故事成語は?
「鶏口となるも牛後となるなかれ」という『史記』の言葉を縮めたもので、鶏の口と牛の尻のことです。
白眉はくび
問い多くの中でいちばんすぐれた人や物を表す、五人兄弟の中で最もすぐれていた馬良のまゆに、白い毛がまじっていた話から生まれた故事成語は?
三国時代の蜀の馬氏の五人兄弟の話からきています。「この作品は今年の映画の白眉だ」のように使います。
不言実行ふげんじっこう
問いあれこれ言わずに、黙ってするべきことを実行することを表す四字熟語は?
「不言」は口に出さないことです。
【関連】「有言実行」は、言ったことを必ず実行するという、あとからできた言葉です。
和洋折衷わようせっちゅう
問い日本風と西洋風を、ほどよく取り合わせることを表す四字熟語は?
「折衷」は、いくつかのものからよいところを取り合わせることです。「和洋折衷の住宅」のように使います。
起死回生きしかいせい
問い絶望的な状態から立ち直らせ、一気に勢いを取り戻すことを表す、死にかけたものを生き返らせることにたとえた四字熟語は?
死にかけた人を起こし、生き返らせることからきています。「起死回生の逆転ホームラン」のように使います。
支離滅裂しりめつれつ
問いばらばらでまとまりがなく、筋道が立っていないことを表す四字熟語は?
「支離」はばらばらになること、「滅裂」は破れ裂けることです。「話が支離滅裂だ」のように使います。